本当の自分もなりたい自分もなくていい。

ここ最近ずっと休んでるからか、どんどん自分の心が丸くなっていくような気がしています。

尖ったデコボコした部分がなくなって、丸くなっていく感覚はちょっと不思議な感じです。

そういえば、こないだ日本人のお姉さんに「佐和子さんはほわんとしてるね」と言われたんですが、普通に返事をしながら内心では凄くびっくりしてました。

シャキシャキしてるとか、しっかりしてるとか、そういうことはよく言われてたけど、それは日本に住んでいたときには全然言われなかった言葉でした。

でも、もしかしたらわたしの本当の素の部分は丸かったり、優しかったりするのかもしれないなぁ。って最近思ったんです。

丸いわたしに日常のあらゆることが重なることで、丸いままではいられなくなって、自然と尖ったり、デコボコしてたのかなぁって。

これって人はみんなそうなのかもしれませんね。

必要に迫られて形を変えてるだけで、みんな最初は丸くて優しいのかもしれない。


最近「本当の自分とは?」「なりたい自分になろう!」っていう言葉をよく見かけるけど、わたしはどちらもなくていんじゃない?って思ってます。

わたしも昔は「本当の自分」っていうのを探してた人なので、探したい気持ちはすごくすごくよく分かるんですけど。。

色んな自分が存在して良いのに「本当の自分」や「なりたい自分」っていう人物像を作り上げる必要があるのかなぁって今は思います。

例えば、期限を決めて〜までに達成したい目標を決めて、それが「なりたい自分」っていうのはすごく分かりやすいし答えを出すのが簡単だと思うんだけど、ちょっと違うような気がするんです。

何か決めたことの中からなりたい自分を見つけるというよりは、日々の生活の中で大切にしているものの延長線上になりたい自分がいるし、大切にしたいものを大切に出来ている自分になりたいんじゃないかなぁって。

自分探しで一喜一憂したり、本当の自分を探して自己啓発本を読んで満足感を得るのは簡単だけど、簡単に得られたものはまた薄れていきます。

わたしは、映画を観たり小説を読んで人生の生き方を学ぶ方がずっと深いものが得られると感じています。もちろん音楽や作曲家について調べる過程でも同じように様々な価値観や生き方に出会うことが出来ます。

芸術には他の誰かの人生を体感することで、人生を変える力があります。

自分が大切にしていることは、時間の使い方で分かります。

より多くの時間をとりたいと思うことが、あなたが大切に思っていることだし、それを大切にする方法はきっと1つだけじゃないはず。

いろんな方法で、大切にする、愛することを続けていれば、自然と自分のなりたい自分になってると思うんですよね。

だから、本当の自分が見つからない、なりたい自分になれないって嘆く必要なんか全くないんです。

そのままでいいんですよ。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

目次
閉じる