CD1枚が売れたときに演奏家に入る利益をまとめてみた

CDがいろんなところで売っている場合、『どこで買えば一番アーティストに還元率が多いのか?』という言葉を目にしたので、今日はわたしが様々な場所で販売しているCDの売り上げについてお話したいと思います。

わたしはamazon、BASE、タワレコ、HMVなどいろんなところでCDを買えるようにしていますが、どこからCDを買ってくれてもいいです。

買ってくれるだけで嬉しいし、どのタイミングで欲しいとか、決済手続きが豊富なところで買いたいとか、いろいろ希望があるわけじゃないですか。

その希望に応えるためにも買える場所の選択肢を増やしたので「利益率が良いから○○で買ってほしい」などは一切言いません。

もしむちゃくちゃ買って欲しい場所があるなら、そこで買いたい!と思わせるような特典をつけるんがいいと思っている人です。

そんなわたしのCDがそれぞれの場所で売れるとどうなるのか?さくっとまとめてみました。

amazonで販売したときの利益

amazonで2000円のCDが売れると1枚1296円の利益になります。

amazonでの販売手続きは以外と簡単だし、amazonを使ったことのあるミュージシャンの人ならその手軽さ、便利さは分かるはず。

消費者の気持ちになってみると、やっぱりamazonで買えるという選択肢を持っていることは必要なのかなと思っています。

ちなみに、CDをamazonの倉庫に送るときに郵送料がかかっているので、送る枚数にもよりますが、実際は1050円くらいの利益かな。

>>>吉田佐和子のCDをamazonで見てみる

BASEで売れたときの利益

また、わたしはBASEでもCDを販売しています。こちらもamazonと同じ2000円。

BASEで2000円のCDが売れると、1枚1888円の利益になります。

アルバム発売当初はこちらからCDを買ってくださった方に手書きの手紙をつけるという特典をつけていました。

ただ、この特典は現在はやめていて、その理由はこちらのブログに書いています。

吉田佐和子オフィシャルサイト
404: ページが見つかりませんでした | 吉田佐和子オフィシャルサイト

この経験から、3rdアルバムの特典はおそらくポストカードなどの薄くて軽いけどスペシャル感のあるものにすると思います。

BASEでは送料込みで2000円にしてるんですが、1888円の利益から包装用の封筒代+送料は引かれるので実際は1600円くらいの利益かな。

>>>吉田佐和子のCDをBASEでみてみる

大手ショップで売れたときの利益

タワレコやHMV、ヤマハ銀座店でもCDを販売してもらっていますが、そこで2000円のCDが売れると1枚1000円の収益になります。

これはわたしが直接それらの店舗とやりとりしているわけではなく、仲介をお願いしている会社があって、そこの会社と決めた額です。

amazonもそうですが、名前の知れた場所で自分のCDを置いてもらうと、やはりそれなりに仲介手数料がかかるのは当たり前だと思ってるので、収益は半分ですが、むしろ置いてもらってより多くの人に知ってもらう機会があるのはありがたいことだと思ってます。

>>>吉田佐和子のCDをタワレコオンラインで見てみる
>>>吉田佐和子のCDをHMVオンラインで見てみる

楽器店で売れたときの利益

これは店舗によって違うのですが、だいたい1枚売れると1200円か1300円の利益があります。

わたしの場合、ドルチェ楽器(大阪・東京の2店舗)やクラリネットショップで取り扱ってもらっています。

どちらも自分でお願いして置いてもらっていただくことになりました。

お店によってCDを取扱う際の掛け率が違う場合もあるので、お願いするときに確認するといいですね。

iTuneやストリーミングで売れたときの利益

わたしはTuneCoreというサービスを利用してCDをiTuneやamazonPrimeで聴けるようにしています。

iTuneで2000円のアルバムが売れると1枚1038円の収益になります。

これも大手ショップと同じくらいですね。

ストリーミングで聴いてもらったときの収益は、3回聴いてもらって1円くらい。

なので、たくさんの人に何回も聴いてもらえばより多くの収益があります。

ライブやコンサートで売れたときの利益

ライブやコンサートなどでもCDを販売していますが、このときに200円のCDが1枚売れると2000円の利益になります。

これはわたしのCDが完璧に自主制作であること、販売も基本的にすべて自分で行なっていることもありますが、100%自分の収入になります。

もしどこかのレーベルからCDを出している場合はこうならないかもしれません。

『直接わたしから買ってくれたら嬉しい』と言うアーティーストさんがいたら、それはそれが一番還元率がいいからでしょうね。

さいごに

CDを出す前のわたしは、売ることについて全然考えてなくって1stアルバムを出した後に初めて『ただCDを出すだけじゃ売れない』ということを痛感しました。

せっかく苦労してつくったCDをどうやって届けるか?ということに関して何もアイデアがなかったんです。

1枚目のアルバムは『初めての吉田佐和子のアルバム』ということで買ってくれた人が多かったのかもしれない!と思い、2ndアルバム発売時にはいろいろ考えて販売することにしました。

吉田佐和子オフィシャルサイト
404: ページが見つかりませんでした | 吉田佐和子オフィシャルサイト

このときに、お客様の選択肢を広げたいと思って大手ショップやiTuneでの配信などに踏み切りました。

利益がどうのこうのというのはあまり考えず、自分がお客様の立場なら、どんな場所で売ってあったら嬉しいのか?ということを考えたら自然と浮かんで来た案でした。

こういう音楽活動の裏側を見せるなんて、夢を与える側であるミュージシャンとしてよくないやろ〜〜〜と思う人もいるかもしれませんが、このブログでは音楽活動に役立つ情報をこれまでも色々発信してきたし、収入源はCDだけではないわけで、別に公開しても問題のない部分だと思ってます。

これからCDを出す人、どうせなら100円でもミュージシャンに利益がある場所で買いたい!って思う人の参考になれば嬉しいです。

でも個人的に一番嬉しいのは、コンサートやライブに来てくれて一緒に楽しさを共有出来るときなので、ぜひ応援してるアーティストのライブに足を運んでみてくださいね。ではでは。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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