コンサートフライヤー制作・デザインへの想い

わたしはクラリネット奏者ですが、コンサートフライヤーのデザインも手がけています。

ちょうど今日、関西を中心に活動する『トリオ アイリス』のデザインが完成しました。

裏面はモノクロで印刷されるということでしたが、SNS拡散時に目に留まる&ステキな写真を活かしたい!と思いカラー画像もご用意しました。

コンサートフライヤーは、まだ出会ったことのないお客様と演奏者をつなげる大事な役目を持っています。

たくさんの束になったチラシの中でもパッと目を留めてもらえるデザイン、スクロールされる画面の中で指を留めてクリックしたくなるデザイン、紙でもらったときにしばらくうっとりと眺めたくなるデザイン。

わたしは、そんなフライヤーをデザインしたいな、と思っています。

以前、とあるデザイナーさんに依頼してあがってきたデザインにミリ単位での修正をお願いしたとき「音楽家で吉田さんみたいにデザインにこだわってる人そうそういないよ」と言われました。

そのときは全然ピンと来なかったけど、いろんなデザインに触れたり、本を読んだり、インプットを重ねるごとに「よいデザインは伝えたいことを伝えたい人に届ける力がある」ということをしみじみと感じるようになったし、いろんなことが無視出来なくなってしまいました。

わたしはもう、デザインを軽視することが出来ないんです。

残念ながら、音楽界にデザインに気を配らない人が多いのは事実で、ライブやコンサートの収入からデザイン費用を捻出する余裕がない、というのはその大きな原因の一つだと思っています。

大きなホールでコンサートを行う場合や例外もありますが、カフェやライブハウスなど比較的に小さな場所で演奏したときに必要経費を除いた収益が例えば4万円くらいだったとして、それをわたしが演奏しているクラリネットのように伴奏者を伴わなければならない場合、演奏者2人で収益を割ると1人あたりの収益は2万円。

そこからデザイン費用を取ると、かなり手取りは少なくなります。

もちろん収益がもっと多いときもありますが、その日のために1度や2度、曲の難易度によってはもっとリハーサルをする必要があるときもあります。

すると、そのために練習室を借りる費用、リハーサル場所までの経費も時間もかかります。

よくデザインにこだわれない理由として「デザインにかけるお金がない」というのはよく聞きますが、実際かなり切実なものがあります。

ちなみに、最近はクラシックもジャズも聴けるライブハウスやカフェが増えてきて、ホールで行わない分、宣伝も少しカジュアルに=スマホでフライヤーをデザインしている人も多いです。

わたしも何度かライブハウスでクラシックの曲だけを演奏したことがあり、そのときはスマホでフライヤーを作っていました。

昔書いたこのブログ記事には、未だに毎月たくさんのアクセスがあります。

>【制作事例つき】スマホで簡単!コンサート&ライブチラシが簡単につくれるおすすめアプリ4選!

でもやっぱり紙で配りたいときもあって、最初はワードで強引にデザインしていたものの、限界を感じてイラストレーターを使い始めました。

ちなみに最初に作ったフライヤーはこちら。

、、いま見ると、もうツッコミどころ満載ですね(汗)

でも、こんなどうしようもないところから始めて、いまがあります。

さいごに

たくさんの人にクラシック音楽を聴いてほしい!という気持ちをたくさんの音楽家が抱いています。

お客様と音楽家が出会うきっかけは、チラシだったり、SNSだったり、口コミだったり、、さまざまなシチュエーションがあります。

わたしは、お客様と音楽家をつなぐ導線を丁寧につくりたい、ただそれだけです。

ただ、予算がない、時間がない、余裕がない、必死でつくったからフライヤーを見た人がどんな印象を持つかは気にしてない、というのはすごくすごくかなしいなと思います。

みんな「伝えること」にそんなに興味ないんだ、って。。

そういう人にはいくら「デザインでコンサートの印象だけでなく演奏者の印象も変わる」と言っても、それでも精一杯やってるのだから、と言われておしまいなので、もう「デザインのたいせつさ」を伝えるのはやめました。

わたしはこれからもずっとデザインの力を信じ続けるし、デザインの依頼をくださった人にはフライヤーを見た人が1人でも多く会場へ足を運んでくださるよう、頼まれたときはお手伝いしたい。

依頼をくださった1人1人と向き合っていけたらなぁと思っています。

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