2018年ニース夏期国際アカデミーに参加して

わたしは人生で2回しか講習会に参加したことがありません。

1回目は浜松で行われているヤマハ主催の管楽器アカデミー。そして2回目が今回参加したニースのアカデミーでした。

今回はフランス国立管弦楽団の首席奏者であるパトリック・メッシーナ氏のクラスを受講しました。

彼のレッスンは過去に何度か受けていて、それは記事にも少し書いています。

>>ラジオフランスのパトリック・メッシーナ氏のレッスンを受けて感じたこと

本当に彼の表現する音楽はいつも美しく、レッスンはとても分かりやすく、お人柄も明るく丁寧な方で尊敬出来るところしかない、、という凄い方です。

彼のレッスンを1週間のあいだになんども受けられる、聴講出来るというのは本当に刺激だらけの日々でした。

クラスで数名が選ばれて出演できるスチューデントコンサートのメンバーにも選んでいただき、コンセルヴァトワールのホールで演奏出来た経験は本当に忘れられないものになりそうです。

また、同じクラスに参加したメンバーで、仙台フィルの下路詞子(しもじうたこ)ちゃんがいてくれたことで、今回のアカデミーがより充実したものになりました。


(左から詞子ちゃん、クラスの伴奏をしてくださった小野さん、パトリック、わたし)

詞子ちゃんとは、展望台に行ってニースの海辺を眺めたり、、

スチューデントコンサートが終わった夜には街へ繰り出してムール貝とワインをいただきながら熱く語ったり、、

音楽もニースの街も満喫することが出来たのは彼女がいてくれたからだなぁと改めて思ってます。

どんな環境にいても、そこに誰といるかで体験はより豊かなものになるんだなぁと。

また、東京芸大付属音楽高校を卒業してすぐにパリ国立音楽院に合格するという実力の持ち主、佐藤玲果ちゃんにも会いました。

彼女の演奏を聴いたときに、ヴァイオリンと彼女の体が自然に馴染んでいて、彼女の音楽もすぅっと体に馴染んできて、とても感動したんです。

彼女はこれから世界へ羽ばたいて行くと思うけど、わたしも彼女の良さを沢山の人に伝えたいなと。

こういう体験をしたときに「この人を全力で応援したい!」ってなるんですよね。

ニースの街ではシャガール美術館と近代現代美術館にも行くことが出来ました。

>>ニースにあるマルク・シャガール国立美術館へ行って来ました

こちらは近代現代美術館。

どこかへ旅に出かけたときは、その街の観光スポットと美術館には必ず行きたいと思ってるので行けて良かった!

また、今回の経験は語学に関しても良い刺激になりました。

フランス語を勉強し始めて1年経ったこともあり、講習会の事務的な手続きや会話はまだ大丈夫だったものの、まだまだ速いフランス語にはついていけないし、何気ない日常会話を「楽しむ」には遠いなぁと思います。

特に室内楽のクラスで先生がいらっしゃるときは基本的には内容を聴くことが中心だったんですが、自分たちで練習することになったとき違和感を覚えた場所がありました。

ただ「違和感がある」ということは伝えられても「なぜ違和感があると思うのか」ということを理論的に説明できなかったんです。

これはすごく悔しかった。

そういうことが言えるように普段から訓練しようと思ったし、わたしは毎日フランス語で日記をつけてフランス語の先生に添削していただいてるので、日記もなるべく「感じたこと」と「そう感じた理由」をもっと書いていこうと思いました。

ここに書いてないけど悔しかったことはいっぱいありました。

でも、焦らずに、1つ1つコツコツとやっていくだけ。

学びに終わりはないし、学べる環境にいられることがすごく幸せだなぁと感じています。

今回の講習会は音楽に対峙する姿勢を改めて考えるきっかけになったし、クラリネットと向き合う時間をもっと増やしたいと強く思うことが出来ました。

今後もパリに住んでいる間に行くつかの講習会に参加して世界ではどんな講習会が開催されているのか体験したいと思います。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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