この度、部活動の地域移行に関わる事業を進める(一社)福知山ユナイテッドに、文化部の地域移行支援事業を進めるために参画することになりました。

部活が移行期間するってどういうこと?と思われる方もおられると思うのですが、国の方針として移行期間を経て2025年には部活動を地域に移行していくことが発表され、これまで学校で取り組んできた部活動の形が大きく変わろうとしています。
▼文化庁、吹奏楽部に特化した支援へ…「地域移行」円滑に推進
https://news.yahoo.co.jp/articles/bea08d03889ca22af938b7c441a2092588b8cdec
この方針が打ち出された背景には、部活動運営に関わる先生方への負担が重くなっていることや、例えば吹奏楽部の場合はピアノや声楽など管楽器を専門としない先生が指導にあたるなど、専門外の知識や技術を求められることによる負担が上げられます。
私も音大を卒業して1年目は吹奏楽部の立ち上げに携わり、部員4名という少ない人数ではありましたが顧問をしていました。
その時の部員たちには、経験者もいたことからクラリネット、サックス、トランペットを担当してもらいましたが、私の専門であるクラリネット以外の楽器の吹き方を教えることはとても難しかったです。
何か部員の子たちにモチベーションを、と思い作曲家の方に新曲を委嘱しアンサンブルコンクールにも出場したのですが、授業のための教材研究をしながら吹奏楽部の指導も行うと、もう本当に余裕がなく、秋頃には一度心身共にダウンしてしまいました。
「楽器を演奏したい」と思っている子どもたちの想いには応えられるようにしたいし、せっかく貴重な時間を使って子どもたちが楽器と向き合うのであれば、指導者や楽器など、良い環境を整えてあげたいと思うわけですが、人数が少ない場合どうしても難しいことも出てきます。
もちろん小編成でも頑張っている学校は沢山あるのですが、人口減少の進む地方の中学校では、これからどんどん増えていくケースでもあります。
私は部活動の地域移行において、指導者として関わるわけではなく、地域との連携・協働をはかりながら、多忙な教員の皆さんの部活動指導負担を軽減していけるよう、地域に適した『仕組みづくり』に取り組むとともに、地方における新たなモデルケースの構築を目指していきたいと思います。