クラリネットのアンブシュアの作り方

クラリネットを吹き始めたばかりの頃ってアンブシュアをどうしたらいいか迷いますよね。

こんな質問をいただきました。

高1でクラリネットを吹いています。
ユーチューブで見ていてとてもアンブシュアが綺麗で憧れていました😢❤️
始めの頃どのような練習で今のようないい意味で吹いていないようなアンブシュアを作りましたか??

[chat face=”hiyoko2.png” name=”ひよこ” align=”left” border=”none” bg=”blue” style=””]クラリネットを吹き始めた頃ってアンブシュアどうしてたの?[/chat]

[chat face=”sawamaru-2.png” name=”さわこ” align=”right” border=”none” bg=”red” style=””]はっきりとは覚えてないんだけど、先輩に教わって吹いてたと思う[/chat]

そう、このブログを書いている今、わたしは33歳なのですが、クラリネットを始めたのは20年前の13歳のときなんですよね。

わたしがクラリネットを吹き始めたのは20年前。

20年前の記憶ははっきりとないのですが😅💦初心者の方にアンブシュアについて指導する際はジュネーブ高等音楽院のロマン・ギュイオ先生に教えていただいた方法を元にアドバイスをしています。

この方法はとても分かりやすいので、どなたにも試していただきやすいと思います。

目次

1.まず口笛を吹く口の形をつくる


まず口笛を吹くときの口の形をつくります。わたしのように上手く口笛が吹けない人は、弱々しくてもいいから音が出る場所を探してみましょう。

口の形が上下左右どこかに偏っていたりすると息を長い時間吐くことは難しいですよね。

口笛を吹く形を作ることで、息を吐き続けてもキープできる口の形の『基本』が分かります。

2.楽器を口元へ持ってきてマウスピースをくわえる


上記の写真はマウスピースを口に少しくわえた写真です。

このときはまだ最初に作った口笛の形をほぼキープしています。

3.マウスピースに自然にフィットするようにアンブシュアをつくる


最後に、唇を少し広げてマウスピースを口に入れます。

このときに最初に作った『口笛の形』をキープすることよりも、マウスピースの大きさに合わせて自然に唇を開いてフィットさせることを意識してみましょう。

これを横からも見てみましょう。

楽器を口元へ持ってきたとき。

マウスピースに自然にフィットするようにアンブシュアをつくったとき。

マウスピースをくわえる場所は人それぞれ違っているのが普通なのですが、浅すぎても深すぎても上手く音が出ないはず。

音を聞きながらやると分かりやすいので、このあたりは今度動画を撮って詳しく解説したいと思います。

どんな強さで唇を締めるのか

マウスピースにフィットするようにアンブシュアをつくる際に、どんな強さで唇を締めるのか?唇にかける力の加減が分からない人もいるかもしれません。

画像に矢印で書いているように、内側に唇を締めるのですが、この力加減を変えることで音の輪郭や音色が変わります。(私の場合、赤い矢印部分の方が、青い矢印よりも締める力は大きいです)

例えば、力加減を強くすれば、音の輪郭はくっきり、はっきりした音が鳴ります。

また、少し力加減を弱くすると音の輪郭が柔らかくなるように感じる方もいると思います。

わたしはこれまでいろいろな先生にレッスンを受けてきましたが、アンブシュアに対する指導は人それぞれ本当に違います。

世界のトッププレイヤーでも意見が少しずつ違います。

つまり、万人に共通するアンブシュアの教え方はないし、万人に共通するアンブシュアも存在しないのです。

それは一人一人唇の厚さや歯並び、骨格などが違うからです。

なので、この方法はあなたが望む音を見つけるための一つのアイデアとして試すようにしてみてください。

誰かにアドバイスされたアンブシュアがあなたに合うかは分からない

また『このアンブシュアがいいと言われたから』といってアンブシュアを変える人がいますが、そのアンブシュアにした時の音はどうなっているのか?タンギングなどのアーティキュレーションは吹きにくいか?など、必ず確認するようにしましょう。

誰かに良いと言われた方法でも音があまり良くないなぁ、と感じたなら必ずしも真似る必要はありません。

そのアンブシュアを作る方法をおすすめしてくれた人には合っているのかもしれませんが、必ずしもそれがあなたにも合うとは限らないのです。

これは音楽に限らず何でもそうですよね。

おすすめの勉強法、おすすめの服など、何をするにしてもいろんな方法が世の中には溢れているので、その中からあなたに合ったものを探していく必要があるのです。

さいごに

わたしのアンブシュアは自分の曲を作曲するようになってから質問者さんの書いておられる『あまり無理のない形のアンブシュア』になりました。

作曲するようになったのは7年くらい前なので、それまでは『これがいい』というアンブシュアはあるものの、正直少ししっくりこないような感じだったような気がします。

自分の曲に合う、自分が合うと思う音を無理なく出せるアンブシュアが今のアンブシュアだと思っています。

ただ、日々より良い音を求めて色々試行錯誤するようにしていて、少し唇を巻いてみたり、唇にかける圧力を高めてみたり、色々試すようにしています。

もちろんレッスンに来ていただいた方には、みなさん一人一人に合った無理のないアンブシュアを提案しています。

質問してくださった方も、色々と試しながらご自身に合うアンブシュアを探してみてくださいね。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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