速いテンポでのスタッカートのコツとフレーズの吹き方

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こちらの記事で質問を募集したところ、ジワジワと質問をいただいております。
ありがとうございます(^^)

今回の質問はこちら!

《今回の質問》

このスタッカートとメロディが、思い通りに吹けないのですが、どのようにすればいいですか?
これのFから104小節目の頭までです!

質問をいただきましたが、文章だけだとどんな状態か分からなかったので、演奏を録音してもらって動画で送っていただきました。

LINEは動画送信も簡単に出来るので良いですね♪

曲は福田洋介さんの木管三重奏『イディール』
該当箇所は動画の2:47〜の部分です。

〜〜〜〜〜〜

《吉田より》

動画を送っていただいてかなり状況が把握できました。
ありがとうございます(*^_^*)

今これだけ吹けていれば、思い通りに吹ける様になりますよ♪

根気良く練習しましょう。

とりあえず私が吹いた演奏を添付しますね。

<動画>

◆まずは現状を把握しよう

まず、今どういうことが起こっていて、『吹きにくい』と感じているのかを把握しましょう。

◆スタッカートの吹き方

演奏を聴かせていただくと、Fの最初の小節のスタッカート4つはしっかり吹けていますね。素晴らしい♪
1回成功しているということは、そのあとの同じ形も全て吹き切ることが出来ますよ。

F3小節目で1小節目と同じ形が出てきますが、そこで指と舌のタイミングが合わなくなっています。
音がある1拍前で次のテンポと同じ速さでブレスするようにしましょう。

また、タンギングした際の音が長くなり、次の音に移るまで時間がかかっています。
指はきちんとインテンポで次の音の準備が出来ているので、それぞれの音を思い切って短くしてみてください。

『音を短く切る』感覚をつかむために、まずゆっくりのテンポで演奏してみてください。

<動画>

ゆっくりのテンポで演奏した時に8分音符と8分音符の間に隙間があります。
これは、テンポが速くなっても変わらずあるものです。
切ることを恐れずに演奏してみてください。

また、すべてスラーで吹いて息の流れを確認するのも良いでしょう。

<動画>

◆吹きにくいメロディーの吹き方

90小節目からのメロディー冒頭は、89小節目の音符をしっかりと吹いてあげることでより吹きやすくなります。
シャープが多く、音が不安定になりやすいので、息をしっかり吹き込みましょう。
ただし、4度や5度の跳躍がある箇所は、次の音に突っ込むのではなく軽やかに音が移行するように意識して吹いてみてください。

Gの1小節前はソドレミ+ドファソシと考えて、ドファソシの部分は息を改めて入れ直すような感じで、しっかりクレッシェンドしましょう。


◆動画をイヤホンで聴きながら一緒に演奏してみてください。

耳で聴こえてくる音と同じように吹くことを心がけると、今までの自分の奏法にはなかった引き出しが発見出来ると思います。
ぜひ試してみてくださいね。

 

〜〜〜〜〜

 

今回初めて動画のやりとりをしたのですが、これはかなり便利だと思います。

というか昔から思ってたのですが、「文字だけで質問に答える」ってかなり難しいなって思うのです。
音で聴いた方が理解も早いですよね。

ちなみに、<動画>と書いてある部分には私が実際に吹いた演奏を送ってます。

この曲を♩=160くらいで演奏しようと思うと結構注意するべき部分が沢山あって。
私がどんな思考で、どんな練習をしたのか順番に送ってみました。

このコーナーを通して皆さんに知ってほしいのは、引き出しを増やすこと。
正解は1つではないのです。
ここで書いた以外にもまだやり方はあると思いますし、吹きにくい部分がある場合は、いつでも客観的に現状を見ることが大切です。

これ質問に答えるのに毎回動画送ってたら、質問がくるような難しい場所ばかり練習することになる=自分が上手くなれそう。笑

これは嬉しい。

引き続きみなさまからの質問募集してます!

 

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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