終わった瞬間にもう1度観たくなる映画『恋するミナミ』と加藤順彦さんの新刊をオススメする理由

突然ですが、今夜の予定って空いてませんか?

もし、ちょっと予定が空いていたら、是非大阪の九条までこの映画を観に行って欲しいんです。

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Fly Me to Minami〜恋するミナミ

終わった瞬間に『あ、もう1回観たい』と思った映画はこれが初めてでした。

映画は今日18日と23日の夜も上映されてるんですが、私はどうしても行けないので、是非これを読んでるあなたに観に行ってもらいたい。

そして、映画が終わったあとどう感じられたかを共有出来たら、とてもとても嬉しいです。

映画を観に行くことになったきっかけ

突然ですが、12月といえば『第九の季節』

第九とは、作曲家・ベートーヴェンが作曲した交響曲第九番のことなんですが、この時期は日本中で第九が演奏されています。

演奏会が行われる時にはプログラムが配られますから、第九の曲目解説もそこらじゅうで見ることが出来ます。

クラシックの曲目解説って、使われている言葉が難しくて、一生懸命読んでも全然中身を理解出来ない=文章が頭に入ってこないことってないですか??

もちろん、私も頑張って読むのですが、日本語で書いてあるにも関わらず、読みながら易しい言葉に脳内変換してる自分もいて、何かの暗号みたいに見えてくるんですよね。(悲しい)

しかし、何度も読み返したくなる面白さで、且つ、演奏を聴いてみたい!と思わせてくれる愛に溢れた解説を書かれている方がいます。

みなさん、田中泰廷さんが書かれたこちらの解説を是非1度お読みください。

どれだけ内容が素晴らしくても、その素晴らしさを伝える人がいないと、その音楽がより多くの人々に聴かれることはない。

田中さんの文章には、記事を読んだ人々に音楽を聴きたいと思わせる力があるんですよね。

実際にこの記事の中で紹介されているYouTubeの動画を再生した人は本当に多かったはずです。

色んな本を読んで刺激を受けることは今まで沢山あったけど、改めて文章の力を感じた時でした。

刺激を受けた加藤順彦さんの著書との出会い

そんな田中さんが解説を書かれた加藤順彦さんの著書『若者よ、アジアのウミガメとなれ』が、先日発売されました。

加藤さんは、1967年大阪府豊中生まれで、現在はシンガポールを拠点に広くアジアで起業支援を行っておられます。

学生時代に起業されていることもあり、とてもユニークな学生時代を送っておられたよう。

久々に結構ドッグイアした本。。

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この中から是非皆さんに伝えたい5つのことをご紹介します。

①流れ星に願い事を言ったら願いは叶うと。私は本当にそうだと思います。なぜならば、願い事をいつも反芻している人にしか、流れ星が見えなくなる前に願いを繰り返し言うことは出来ないからです。己の願い事をはっきりと分かっていない人には、流れ星が見えなくなるまでに願い事を言うことが出来ません。

②私は19歳から25歳まで、学生ベンチャーとか起業するとか事業をつくるとか、そういうのが当たり前の世界にいたので、25歳で会社をつくることになんのためらいもありませんでした。環境こそが人間を創る。異常な環境に育った人間にとって、異常な環境は普通。あなたの隣にいる人は誰か。

③『異常』であり続けることを恐れないで欲しい。『普通』になることを怖がって欲しい。『普通』というのは『同調圧力』=みんなと違うことを怖がらせることです。

④挑戦とは、捨てる勇気のこと。現状を捨てる勇気というのを、挑戦というのです。

⑤成長する業界の尻馬に乗る。成長する波は探している人にしか見えない。

この本を読んで、私は加藤さんの考え方・生き方にとても刺激を受けました。

ウミガメは生まれつき広い海を回遊する習性があるそうで、本能なのかDNAなのか、生まれた浜に戻る習性があるそう。

中国では、海外で起こっているイノベーションを、産業や雇用や経済につなげているという意味で、まさに『外から富や希望を持ってくる人たち』を敬意の念を表して『ウミガメ』と呼ぶそうです。

つまり、加藤さんは、これから経済が伸びるアジアの国々で若者たちに海外で起業し、日本を外から揺さぶって欲しい。という熱いメッセージを送られているのです。

著書を読んで自分の人生に活かせることは何か??ということを考えました。

私の人生は『音楽と地元・福知山への愛』で成り立っているんですが、音楽面で自分が貫きたいところがはっきりしているので、活かせるとしたら、福知山での事業展開に関する部分なんですよね。

でも、具体的にどうするべきなのか??

ということを考えるものの、答えが見つからないまま、悶々とした時間が過ぎていきました。

加藤さんに会える!?

普段あまり映画を見ないのですが、加藤さんの著書を読んだことがきっかけで、映画『Fly Me to the Minami 〜恋するミナミ』(以下『恋するミナミ』)にも興味を持ちました。

加藤さんは『恋するミナミ』の製作総指揮をされているのです。

映画の予告編はこちら。

映画は2013年に公開になりましたが、度々アンコール上映されており、この著書を買った半月後に大阪・九条で上映されるということを知りました。

そして、なんとその後に懇親会が開催されるとのこと!

これは行くしかありません。

すぐに参加表明をしました。

ただ、著書を読んで多くの刺激を受けたものの、それをどう活かしたらいいかはっきり出来ていない自分がいました。

『感動しました。これから頑張っていきたいと思います』

そういうのは簡単です。

でも、せっかくお会いできるのなら、思っています、なんていつ実行されるか分からない言葉を使うのは嫌だし、具体的に決めた行動を伝えられる自分で居たかったんですよね。

映画を見に行く

でも悩みながらも日々は過ぎていきます。

12月17日、土曜日。初めて降りる九条の駅。

初めて訪れた『シネ・ヌーヴォ』は全部で30席に満たないほどのとてもアットホームな映画館でした。

シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com

チケットを買うと、番号を書いた紙を渡されるんですが、開場と同時に番号順に入場出来るので、少し早く駅に着いた方は、先にチケットを買われることをオススメします。

ちなみに昨日は満席でした♪

『恋するミナミ』は日本(大阪/ミナミ)、韓国、香港を舞台にした恋のお話。

映画を見ていて、人々の言葉。表情。
様々な描写が絶え間なく自分に情報として流れこんできて、そこに込められた大きなエネルギーを浴び続けた。

だからか、理解に対して自分の感情の整理が追いつかない部分もあって、私は、終わった瞬間に『あ、もう1回観たい』と思った。

自分の理解したことが本当に正しかったのか?そうでなかったのか?

とにかく、気になって仕方なかった。

「分からなかったけどいいや」

では済ませられない『何か』が私をそう思わせた。

映画のあと

映画の鑑賞後は、5ヶ国語がペラペラのリム・カーワイ監督と田中さん、加藤さんの3人のトークショーが楽しく行われた。

最後は質問も出来たりして、とても和やかな雰囲気に。

そして、トークショー終了後は、映画館近くの居酒屋さんで、映画を見られた方々と愉しい時間を過ごしました。

昨日の夜は、情けない自分をたくさん知ることが出来ました。

私は音楽でまちを元気に!というスローガンを掲げて2010年から継続してコンサートを開催してきたけれど、人々の生活を豊かにするだけが目指すゴールではないという事を、この数年感じていました。

ちゃんと儲かる事業を行うことが福知山のためになる。ということは活動をする中で分かったことでもあり、昨日再確認したことでもありました。

正直、自分の音楽を突き詰めていく芸術的な行為とその思いは今まであまりに乖離していて、それらを同時進行するのが怖くて決断出来なかったし、早く決断できない自分に気付くのも嫌だった。

帰り道のタクシーで、色んな思いがぐちゃぐちゃになって、自分が情けなくて、ちょっと泣いた。

でも、朝になって、こうしてブログを書いてまとめていると、加藤さんの本と出会い、感銘を受け、これからどうするべきかを考え、凹み、更に刺激を受けたこの数週間はとても貴重な時間だったように思う。

私の場合、加藤さんの著書→映画を見るという流れだったけれど、映画→加藤さんの著書を読んでもらっても良いかと。

映画と著書から受け取ることが出来る様々なエネルギーを、これを読んでれた皆さんにも是非感じて欲しい。

ただただそう願ってこのブログを書きました。

私は、終わった瞬間に『あ、もう1回観たい』と思った映画はこれが初めてでした。

今日の夜、または23日の夜に予定が空いている方は是非、私の代わりに観に行って欲しい。

そして、映画が終わったあとどう感じたかを共有出来たら、とてもとても嬉しいです。

今夜18日(日)も23日(祝)も19:20〜上映です!

シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com

Fly Me to Minami〜恋するミナミ
http://flyme2minami.com

加藤さんの著書もぜひ読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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