パリに来てから、演奏活動の頻度が圧倒的に減った。
その分、語学勉強をしたり、色んな文化に触れることが出来るようになったけど、不安はあった。
パリに住んでる間しかできないことなんだから、心から楽しみたいって思ってる。
でも、今までと環境が大きく変わって、慣れたと思ったらやっぱり慣れてなかったりして、急にものすごく不安になるときもあって、何が悲しいのか分からないけど泣いてしまったことが何度もあった。
ある日『パリにいて、働かずにいられて、何が苦しいの?楽しいことばかりでしょう?』
と言われた。
じゃああなたも暮らしてみたらどうですか?
何処に住んでいても、何をしていても、していなくても、苦しいことはあるよ、と答えた。
もちろん、今のわたしの環境は、恵まれた環境だっていうことは分かってる。
でも、だからこそ、そんな環境に対応できない自分が情けなかった。
そんなわたしが凄く救われたのは、スカイプやFB動画などの動画配信など、日本にいる人たちとの交流だった。
インターネットで繋がることが出来るって、なんて素晴らしいんだろう、こんなに嬉しい気持ちになるんだ、って思った。
そして、夏に一時帰国した際に改めてみんなに支えてもらってるということを実感した。
夏のライブの最後、わたしは気付いてたら泣いてた。
わたしのジャズクラリネットの先生・谷口英治さんが来てくださって、お客様もたくさん来てくださって。。
後ろを振り返ったら、みんないてくれるんだから、あとは私が前に進んでいけば良いんだ。
って思うことが出来た。
今もこれを書きながらあのときのことを思い出すと泣けてくる。
わたしは東京に住んでいた間、あまり泣くことはなかった。
泣いたら負けだ、絶対泣かない、どんなことにも立ち向かってやる、なんて思ってた。
でも、今思えば感情を無理して押し込めても良いことなんて何ひとつないなぁ。
いろんな感情を閉じ込める前に、その感情と向き合った方がいい。
わたしはハマるとすぐに没頭して何時間も集中して取り組んでしまう癖がある。
けれど、体的にはオーバーワークであると知った。
パリに来る前と、昨年末は腰を痛めた。
ずっと寝ていなければならなかった。
今日は、少し休憩する日。
朝からいくつか予定をこなして、ファンクラブ限定の動画配信をした。
リラックスして話せる場があるのが嬉しい。
パリでの暮らしのこと、次の帰国のこと、質問されたことなどを話した。
いま私はCDをすぐに出したり、何か大きなプロジェクトを抱えてたりするわけじゃないけど、完全帰国する2年4ヶ月後までの道のりをいつも側で見守ってくれていて、ときには一緒に歩いてくれるのがファンの方々だと思ってます。
今年はどんな活動が出来るかなぁ。
これを読んでくれているあなたともファンクラブでお会い出来ると嬉しいです。