こんにちは、吉田佐和子です。
誰かに指示をするときに、いつも否定形で言う人っていませんか?
吹奏楽部や個人レッスンで指導をしていると、こんな言葉を見かけることがあります。
- 強く吹かない
- 音をはらない
- 短くならない
これらの言葉の共通点は、ぜんぶ『否定形』で書かれていることです。
おそらく、指導者の方がこんな言葉を言われたと思うのです。
『そこ、強く吹かないようにしてね』
『音を張らないようにしよう!』
『そこの音、短くしない!』
ただ、残念な事に人間の脳は否定形の言葉を上手く理解出来ないのです。
脳は否定形の言葉を理解する時にその言葉を一度想像してしまう
例えば、『強く吹かない』と書き込んでいたとします。
人間の脳は『強く吹かない』と書いてあっても、まず『強く吹く』状態を想像してから、それをしないように考えます。
望む状態と反対の状態を考えてから、望む状態を考えるのって、それだけでタイムロスですよね??
それだったら、ダイレクトにそこに望む状態を書くべきです。
× 強く吹かない
○ 弱く吹く
また、脳は思ったことを実現しようとする性質があります。
つまり、強く吹かないようにしたいと考えて書き込みをしているのに、強く吹くことを考えてしまう→強く吹いてしまう可能性があるのです。
『〜しないようにしよう!』と気をつけることも必要ですが、それ以上に〜しよう!と思うこと、自分がこんな風に演奏したい!というイメージをすぐに連想出来る言葉を使って書き込みをしましょう。
まとめ
このことを知っていれば、否定形の言葉もこんな書き込みになるのではないでしょうか。
・すべらない
→丁寧に、音を綺麗に並べる etc.
・大きくならない
→◯◯パートを聞く、/弱く吹く、 必要な音量の記号 etc.
・音を張らない
→音を抜く etc..適正な音の表現に変える
自分が表現したい音楽がイメージ出来る言葉を書き込むように出来ると良いですね!
▼参考リンク▼
脳は否定を理解出来ない
https://happylifestyle.com/12423
「・・・しないで!」否定形で注意するのは逆効果?【脳科学】
http://matome.naver.jp/m/odai/2136611961183305501