【初心者向け】クラリネットのはじめかた

これからクラリネットをはじめたい!クラリネットを吹いてみたい!と思っているあなた!

まず最初にどんなことをしたらいいか分からないと不安になりますよね。

きょうは、クラリネットのはじめ方についてまとめてみます。

まずはB♭管クラリネットを買おう

クラリネットには低音〜高音までたくさんの種類がありますが、クラリネットをやりたい!と思っている人が頭の中で想像しているクラリネットは、B♭(ベー)管クラリネットと言われるものです。

バスクラリネットやエスクラリネットなど、ほかの楽器をやりたい場合もあると思いますが、まず最初はB♭管クラリネットから始める人が圧倒的に多いです。

楽器には個体差がある!

クラリネットの楽器には、すごく個体差があります。

息の通りやすさだったり、吹奏感が違うので、かならず一度お店で試奏してから買うようにしましょう。

わたしは一番最初の楽器を買った時は、試奏せずに購入して吹いていたのですが、今思うとすごくもったいないことをしたなぁって思ってます。

例えば2本同じ楽器があった場合、自分にあうものかどうか、きちんと判断して購入した方がそのあとの上達具合も変わってくるからです。

自分に合った、吹きやすい楽器を選んだ方がどんどん上達しますよね。

ただ、わたしがそうだったんですが、田舎の楽器店だと品揃えがあまりよくなかったり、希望しても本数をそろえてもらえない場合もあります。

そういうときは、ちょっと都会に出て購入することをおすすめします。

交通費や時間はかかるかもしれませんが、その方がよりたくさんの選択肢の中から選べます。

楽器を選定してもらおう

そして、もし可能ならプロに楽器を選定してもらいましょう。

楽器店にもよりますが、定期的に『選定会』といってクラリネットの講師の方を呼んで、楽器を選んでくれる催しをやっているところもあります。

春は特に購入シーズンなので、そういうイベントが多く開かれています。

また、楽器店で教えている先生に楽器を選定してもらうことも可能かもしれません。

一度、楽器店の人に『楽器を選定してもらうことは可能ですか?』と聞いてみるのもいいでしょう。

クラリネットには木管とABS樹脂の2種類がある

クラリネットを吹いている人は、クラリネットには木(グラナディラ材)で出来たものとABS樹脂(プラスチックに近い素材のもの。みんなプラ管と呼んでいます)があります。

わたしは高校に入学してからやっと木管のクラリネットを買ったのですが、予算が許すなら絶対に木管がおすすめです。

実は、わたしは中学校の3年間、ずーっとABS樹脂でできたクラリネットを吹いていました。

その頃のわたしはあまりにも無知で、クラリネットに木で出来たものとABS樹脂で出来たものがあることさえ知りませんでした。

木でできたクラリネットを吹いたときに、圧倒的に音色と吹奏感が違う!ということを実感しました。

それは、楽器を始めて数ヶ月も経てば初心者でもわかるくらい、明確に違います。

ABS樹脂で出来たクラリネットは確かに安いのですが、プロは基本的には野外で演奏する際にしか使いません。

野球応援などの際に使われることもあるのですが、気温が暑すぎたり寒すぎたり、どうしようもない環境のときなどにしか使いません。

予算のこともあると思いますが、木管のクラリネットの中から選びましょう。

日本でユーザーの多い楽器メーカー

楽器にはいろいろなメーカーがあります。

日本でユーザーが多いのは、クランポン、ヤマハ、セルマーの3社。

クランポン-クラリネット商品ページ
http://www.buffet-crampon.com/ja/instruments/clarinets-jp/

ヤマハ-クラリネット紹介ページ
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/clarinets/

セルマー-クラリネット紹介ページ
http://www.nonaka.com/selmer/instruments/clarinet/bb_clarinet/index.html

そのほかにも海外メーカーのものを使っている人もいます。

バックン
https://www.dolce.co.jp/clarinet/brand/original/backun-clarinet/

わたしは最初はヤマハのABS樹脂の楽器をつかっていましたが、高校入学時に音大を意識してR13というクランポンの楽器を購入し、音大を受験しました。

吹奏楽部に所属している人なら、クランポンかヤマハを使っている人が多いですね。

これは、その吹奏楽団を指導しているクラリネットの先生がヤマハかクランポンを使っている人が多いため、指導している生徒たちにも同じように自分の使っているメーカーのものをおすすめするからです。

わたしはクランポン→ヤマハと渡り歩いてきましたが、やはりそれぞれの良さがありますので、あなたにあったものを見つけてくださいね。

初心者におすすめのヤマハの楽器

わたしが最初に出会った楽器はヤマハのABS樹脂で出来た、いまはもう販売されていない楽器です。

いまはABS樹脂で作られたYCL-255という楽器があり、初心者用におすすめということで紹介されています。

また、もう少し予算があるのであれば、ヤマハの10万円代で変えるYCL-450はとても吹きやすくて初心者にぴったりです。

また、もう少し予算がある人はYCL-650も吹いてみてください。

どちらもバランスがよく全体的に鳴りが良い楽器ですが、楽器は高い方が必ず吹きやすいというものではありません。

それぞれ吹奏感が異なるので、まずは吹いてみることをおすすめします。

初心者におすすめのクランポンの楽器

ヤマハと同じように、クランポンからも初心者向けの楽器が発売されています。

わたしはクランポンの音色がすごく好きです。

ヤマハは自分の好みにカスタマイズする過程で倍音が多くなるようにカスタマイズしていきますが、クランポンは最初から倍音がより多く含まれていると感じます。

中古楽器のメリットとデメリット

楽器を買う際に中古楽器の存在が気になる人もいるでしょう。

わたしは実際に中古楽器を買ったことはないのですが、今までつかった楽器は新しい楽器を買う際に下取りに出してきたので、ほとんど売っています。

中古楽器というのは、一定期間誰かが吹いた楽器のこと。

つまり、その人の癖がどうしても楽器についてしまうのです。

例えば、クラリネットはマウスピース、タル、上管、下管、ベルの5つに分かれているんですが、上管または下管だけ息の通りが悪い、高音域が詰まった感じになるなど、いろんな症状があります。

もちろん、それを修理によってかなり改善することは可能ですが、最初はどんな状態が自分にとって吹きやすいか?ということは分からないですよね。

初心者の場合は、中古を買うときも、やはり選定してもらうのが一番いいです。

学校の備品のメリットとデメリット

学校の楽器を使うか、新しい楽器を買うか迷っている人もいるかもしれませんね。

学校の楽器で演奏すると、楽器購入のための費用がかからないのでお財布に優しいですよね。

ただ、先ほど中古楽器のところこでも書きましたが、誰かが吹いている=その人との癖がついてしまっていることはデメリットになり得るでしょう。

レンタル楽器のメリットとデメリット

レンタル楽器の良いところは、なんといっても最初の資金を低く始められるところです。

ヤマハは楽器をレンタルするサービスもしています。

詳細はこちら
http://rental.yamahamusicjapan.co.jp/rental/c/c101085/

ただ、新品を1ヶ月〜3ヶ月借りる場合は一番安いABS樹脂製のものでも22500円/月からですし、半年〜1年借りる場合も5300円/月からです。

中古楽器のレンタルもありますが、10万円代でも吹奏感のよい楽器があることを考えると、2年吹くのであれば、ちゃんと買ったほうがおトクです。

また、何度も言っていますが、楽器は個体差があるもの。

新品だからといって、自分に合うわけではないので、合うものを調べてから使うことが出来ないという点はデメリットですね。

まとめ

とにかく最初は分からないことだらけだと思います。

まずは、身近な人に相談するか、最寄りの楽器店に聞いてみましょう。

もし誰も相談する人がいない!というときは、わたしも相談にのりますので、お問い合わせから連絡してきてくださいね!

楽器はあなたと一緒に二人三脚で歩んでいく大切な存在です。

あなたがすてきな楽器と巡り会えますように。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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