音楽家として活動していく中で大切なことは色々あると思うんですが、以前はこんな風に考えてました。
・実力
・コミュニケーションスキル
・知識
・自分自身のことを理解する
この投稿をしてからしばらく経って、最近はこの3つのバランスが大事だな、と思うようになりました。
・演奏
・人間関係
・心身のケア
みなさんはどう思いますか?
色んな人の意見が聞きたいし、これはこれからの人生でもっとブラッシュアップしていけたらなって思ってるんですが、私はこんな風に色んなことをなるべく言語化しようとしています。
そんななかで、去年師匠に言われた言葉で、今年も引き続き私のテーマにしている「方法ではなく思考を変えなさい」という言葉。
この「思考」というのはやっぱり改めて大切だなと思った出来事がありました。
それは、普段何気なくしている考えている思考ほど、現実になるということ。
例えば、課題を認識して解決しようとする意欲を持つことは素晴らしいことだけど、私の場合「私は下手だから練習しなきゃいけなきゃいけない」って考え続けると「私は下手」という意識が定着しすぎて上達のスピードが下がってしまう。
自分で考えた「私は下手」という認識を立証しようとするから、長い時間をかけなきゃいけないと思ったり、成長した点があっても良いところはある「けど」まだ下手だ。という風にいつまでたっても「下手」という定義から自分を外そうとしなくなるんです。
これはすごく怖いことですよね。
顕在意識上ではそんな風に思わないんですけど、潜在意識では昔から何となくそんな風に考えてたことに気付いて、それってすごく怖いことだと思ったんです。
でも、昔の私ならそういう風に考えることに疑問も持たなかったと思う。
下手だから練習する
下手だから練習しなきゃ
ってよく聞くけど、その言葉、もっと別の言葉に置き換えられますよね。
上手くなりたいから練習する
理想とする音楽を奏でられるように練習する
っていう風にも言えるわけです。
どっちの方が気持ちが楽かなぁ?って考えたときに、よりしっくりくる方を選べばいいと思うんですが、私は圧倒的に後者がしっくりきます。
練習する必要を感じたのは、もっと良いと思う理想の音楽を知ってるから。
それを実現するために、必要な練習だけすればいい。
そこに「私は下手だから」と自らを蔑んだりその目標を叶える途中に現れる「かも」しれない不安ばかりに思いを馳せることはない。
結局、自分が心の底から感じていることを認識していないと、どんどん望む方向とは別の方向へ行ってしまうように思います。
どんな思考をしたときにどんな演奏が出来ているかは常に言語化し、認識し続けたいし、将来に対しても今年はもっと気持ちを言語化することを意識していきたいです。
最近、心の安定なくして良い音楽はないとつくづく思うのです。
ちなみに『心身のケア』を常にできる状態でいられること..心と体のSOSをキャッチ出来る時間的余裕と精神的余裕のとれる生活が私の理想のライフスタイルです。
いま私がお家でしていることはこんな感じ。
・お花を買う
・瞑想する
・アロマを焚く
・キャンドルを焚く
・お灸をする
・鍼をする
いつも同じものが効くとは限らないので、状況によって使い分けていますが、これらは心と体を整えるのにとても役立ちます。
また、月一で整体に通って体のケアもします。
何に取り組めばいいか判断するには、自分で出来ることをやってみて効果を見たりして、本当に自分に出来ること(家で出来ること)をきちんと認識し、同時に出来ないこともきちんと把握することが必要です。
今は色んな選択肢があるので、自分で心身のケアがうまく出来てないなぁ、というときは、コーチングやカウンセリングなどで心のケア(ケアというよりもより良い心の状態で音楽に取り組むこと)を取り入れるのもいいと思いますし、演奏時の体のケアとしてアレクサンダーテクニークや4スタンス理論を取り入れるのもいいと思います。
みんな完璧じゃないからこそ、いろんなものからパワーをもらって、助けあってやっていければいいですね。
ちなみにパリのお花屋さんでは自宅用にお花を買うとこんな風に茎の部分には何のカバーもない状態で渡されます。
最初はびっくりしましたが、だんだん慣れてきました。
思考も、自分には最初馴染まない考え方でも良いと思った思考や、こうありたいと思った思考はだんだん馴染んできます。
いつも試行錯誤を続けていきたいと思います。