クラリネットリード10種類の特徴やおすすめポイント

クラリネットのリードって本当にたくさんの種類があってどれを買えばいいか迷いますよね。

いろんなリードを買って試して自分にあったものを選ぶのが一番ですが、リードは1箱3000円前後。

たくさん種類があるリードを全種類買うのは大変です。

自分にあったリードを買いたいけど、どれを選べばいいのか分からない!という人はこのページを参考に、あなたにぴったりのリードを探してみてください。

ここに書いているリードの特徴とおすすめポイントはわたしのセッティング(ヤマハアーティストモデル+B40+ヤマハ特注バレル)に合わせた時のものであり、好みの吹奏感やセッティングによって得られる感想は異なることを念頭に置いた上で参考にしていただければ幸いです。

リードを発売しているメーカーを知ろう

リードの種類を紹介する前に、まずクラリネットのリードを製造している代表的なメーカーを覚えましょう。

大きく分けてこの3つになります。

・バンドレン
・ダダリオ(リコ→ダダリオに会社の名称が変更になりました。詳しくはこちら)
・その他

そう、意外とリードをつくってるメーカーって少ないんですよね。

それではそれぞれのリードをご紹介していきます。

1.バンドレン:トラディショナル

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わたしが1番最初にクラリネットを吹いたときのリードがこのトラディショナルでした。

日本では「青箱」と呼ばれることも多いですね。

「トラディショナル」という名前がついていますが、まさに基準にするのに良いリードです。初めて買う人におすすめです。

音のコシが強すぎず、演奏ジャンルや演奏レベルを問わず多くの人々が使用しているリードです。

2.バンドレン:V12

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トラディショナルが少し物足りなくなってきた人、少し違う音色や吹奏感を求める人におすすめのリードです。

トラディショナルに比べると音のコシがあり、より立体的な音を出すことが出来ます。

3.バンドレン:56ルピック通り

ここまで紹介してきた2つのリードよりもより厳選されたリードが使用されているそうですが、実際吹いてみると、やはりリードが自分の好みの吹奏感や楽器のセッティングに合うかどうかはリードによって差があります。

トラディショナルやV12に比べるとヒールが高い=バンドレンの中で1番厚みのあるリードです。

また、トラディショナルとV12はファイルドカットであったのに対して56ルピック通りはファイルドカットになっています。

ファイルドカットとアンファイルドカットについては好みの問題もあると思いますが、ファイルドカットが好きな人には合わないでしょう。(わたしは合わなかった..)

4.バンドレン:V21

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マウスピースBD5に合わせて使っています。

V21は独特の扇型のカットなので、吹いたときにぴったりくれば病みつきになるかもしれません。

V21はティップの厚さやヒールの高さはルピックとほぼ同じ=そんなに高くなく、ヒールが高いリードが苦手なわたしにもぴったり。

バンドレンのリード厚さ比較

バンドレンのリード厚さをトラディショナルを基準に比較すると次のようになります。


1人1人好みの吹奏感があると思うので、それに合わせて選ぶ際に参考にしてみてください。

5.ダダリオ:レゼルブ

バンドレンのトラディショナル3とレゼルブクラシックの3を比較すると、こちらのレゼルブクラシックの方が若干薄めに作られています。

バンドレンのトラディショナルに似たパキッとした吹奏感。

わたしのセッティングにだと、バンドレンのトラディショナルよりも少し人工的な音色がします。

6.ダダリオ:レゼルブクラシック

バンドレンのトラディショナル3とレゼルブクラシックの3を比較すると、こちらのレゼルブクラシックの方が若干薄めに作られています。

軽い吹奏感や薄めのリードで吹きたいときに選んでいます。

7.ダダリオ:グランドコンサートセレクトトラディショナル

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バンドレンのトラディショナル3とレゼルブクラシックの3を比較すると、同じ厚さに作られています。

薄めの吹奏感が好きなわたしからすると少し厚めに感じたのですが、厚めが好きな人にはおすすめ。

8.ダダリオ:グランドコンサートセレクトシックブランク

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バンドレンのトラディショナル3とレゼルブクラシックの3を比較すると、こちらのレゼルブクラシックの方が若干薄めに作られています。

他のダダリオのリードに比べてよりあまりクセがないので、最初にダダリオを試すならおすすめのリードです。

9.ダダリオ:グランドコンサートセレクトエボリューション

バンドレンのトラディショナル3とレゼルブクラシックの3を比較すると、こちらのレゼルブクラシックの方が若干薄めに作られています。

音大時代に特に愛用していたのですが、低音から高音までとても吹きやすいリードです。

吹奏感はダダリオのレゼルブクラシックの方がより好みなので、今はそちらを吹いています。

バンドレンとダダリオのリードの厚さを比較したい人はこちら

バンドレンとダダリオのリードの厚さを比較したい時はこちらのリンクをクリックしてください。

ダダリオリード比較表

こんな感じの表を見ることが出来ます。

10.その他:シュトイヤー『エクセクルーシブ』

フランスのメーカーシュトイヤーから発売されたクラリネットリード『エクセクルーシブ』は、リードの中央部分(ヴァンプ)が厚めで高音がとてもきれいに出るリードです。

ただ、ヒール部分が結構高いので、ヒールが高いリードが苦手なわたしには合いませんでした。

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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自分にあったリードを見つけよう

ここまで様々なリードを紹介してきましたが、わたしはリコとバンドレンのリード、常に2種類をストックしておくようにしています。

それは、特にレコーディングの際に求められる音色や周りと合う音色により合うものを選んだりしているからです。

また、自分にあったリードを選ぶポイントはこの2つ!

1.好みの吹奏感を知ること
2.リードに自分を合わせるのではなく、リードを自分の吹きやすい状態に近づけること
(ちなみにわたしはリードを削っています)

わたしはこれに尽きると思います。

出したい音でリードを選ぶというのもありですが、吹きにくいけど音が好きなリードを選んでも、なかなか体力が持たなかったりするんですよね。

迷ったときは、2種類か3種類のリードを買ってみて、それぞれどんな違いがあるのか、よーく観察してみてください。その違いを感じることも大事です。

ちなみに、太い音が出したい=厚いリードを使わなきゃいけないと思っている人がいますが、薄めのリードでもマウスピースやリガチャーをこだわって選べば太い音は出せます。

要は『楽器+マウスピース+バレル+リード』=音が決まるわけですから、どこを重たくするのが好きか?どこを軽くするのが好きか?というバランスの取り方次第なのです。

まとめ

自分にちゃんと合うリードというのは、ずっと同じではありません。

それは、あなた自身も変化するしリードや楽器の状態も日々変化しているからです。

今のあなたにぴったりのリードが見つかるといいですね。

そして楽しく楽器を吹きましょう!

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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