ブラジル出身のジャズピアニスト/ボーカリストのイリアーヌ・イリアスのライブに行ってきました。
会場はこんな感じの劇場でした。
パリでは全然大きな地震が起こらないのでこういう昔からの建物が今も普通に残ってるんですよね。
ブラジル出身、と聞くと普段ブラジルの音楽は聞かないという人は少し後ずさりしてしまうかもしれないけれど、彼女のサウンドはきっとクラシックが好きな人こそ気にいるような気がします。
ラヴェルやドビュッシーなどの印象派のピアニストたちを思わせるようなサウンドが時々飛び出して、彼女自身のルーツであるブラジルはもちろん、ジャズやクラシックのテイストも含める独特の世界観を惜しみなく披露してされていたように思えたからです。
彼女の歌声や奏でる音には常に愛がこもっていて、聴いてて本当に幸せな気持ちになりました。
作曲家への愛、メンバーへの愛、お客さんへの愛、そして自分自身も愛してるんだなぁって。
もっと音楽を愛そう、と感じた夜でした。
ちなみに、わたしは写真2階のバルコニー席(40€)を取ってたんですが、少し遅れてしまって案内された席は1階席だったのでラッキーでした。
ちなみにチケットはこんな感じ。
バーコードを読み取ってもらうだけで入場出来るので、チケットレス!
「チケットを忘れた!どうしよう!?」なんてことにはなりません。
ちなみに、アンコールでは『イパネマの娘』のBメロのAh〜の部分をみんなで歌ったり、手拍子も入ったりしたんですが、フランス人のお客さんたちが前拍で手拍子をしてるのを見て、あ、フランスも日本と同じなのか…😳と思ったのでした。
『イパネマの娘』のBメロはこの動画の0:37〜の部分。
もちろん、コアなブラジルファンが集まる場所の場合はまた違ってくると思うんですが😅
でも、ブラジル音楽を聞くときに私が感じるいろんなことは、やっぱり日本にいるときにブラジルを代表するギタリスト・Joao Lyra氏のアルバムリリースツアーに参加することになったりして、ブラジル音楽をやっていたからなんだなぁ、というのは凄く感じました。
ブラジル音楽独特のリズム感やノリをどうやって出したらいいのか?というのは常に悩んでいたことでしたが、客席で一緒に聞いている限り、パリの人たちにもやっぱりそういうものは備わっているわけじゃない。
特に、ドラムのセルソ・ヂ・アルメイダのリズム感は、ブラジルに住んでいて昔からそこの音楽に馴染んでいないと出来ないよねぇ、独特の音楽感覚を身につけるにはやはり現地に行って直接学ぶのが良いのだろうなぁと改めて感じました。
この動画から伝わる彼女の魅力はわたしが実際に感じたもののほんの一部であるのが残念。
彼女の力強いピアノの音はもちろんですが、ステージ上での振る舞いもとても印象的でした。
力強く、美しい。
視線の配り方素敵だし、踊りを披露してくれた曲もあったし、基本的には英語で話していたけれど、たまにフランス語も交えることでお客さんと一気に距離を縮めていく姿など、すごく好感が持てました。
それに、彼女自身がもう「音楽」と一体化していたんですよね。
わたしも音と一体化出来る音楽家になりたいので、彼女にはすごくすごく憧れます。
こういう音楽に会えたとき、本当に生きてきてよかったなぁ。って思います。
単純かもしれないけれど、やっぱり音楽の渦の中にいるときが一番幸せですね。
オススメの最新アルバムはこちら!
最後に、そんな彼女のニューアルバムをご紹介します。
ブラジル音楽やジャズを普段あまり聴かないなぁ、という人にもオススメのアルバムです!
ぜひ聴いてみてください♪