パリ生活最後の31日

パリに留学している人やパリで音楽の仕事にしている人はみんなすごい実力を持っているのか?

数日前の投稿から疑問形のタイトルばかりつけていますが、これは渡仏前にわたしが抱いていた疑問に対する答えでもあるので、気にせず今日も疑問形にしてみようと思います。

パリに住めばフランス語が話せるようになるのか?
パリを離れることに寂しさを感じるか?

以前は音楽留学について全然知識がなく、渡仏前は音楽留学生は全員上手いと思っていたし、海外で楽器絡みの仕事をしている人は全員上手いと思ってたのです。

音楽院にいろんなレベルがあることを知らなかったし、周りに海外留学している人が全然いなかったこともあり、むちゃくちゃすごい人しか海外に行っていないと思い込んでいました。

ただ、実際にパリに来てみると、本当にいろんな人がいることが分かりました。

結論から言うと、日本と同じで、もの凄く才能を持った人といま持っている才能を伸ばそうとしている人が入り混じっているのです。

日本の音大にもレベルがあるように海外の音楽院にもさまざまなレベルがあるため、音楽留学をした人=全員ものすごい才能を持っているわけではないし、才能を持って留学しても先生とうまくいかなかったり、あらゆることが重なってうまく才能を伸ばせない人もいます。

さらに、実力が微妙な感じでもパリで音楽の仕事を得ている人は実際にいます。これも日本と同じで、需要と供給が合えばそこに仕事は生まれるのです。

ちなみに、残念なことにわたしが喜ぶようなことを言ってくれていたのに、実は本心ではなかった..ということもあったりして『日本人の敵は日本人』なんて言葉もありますが、一時期は在仏歴が長い日本人に会うのが億劫になったこともありました。

ただ、今までは日本人しかいなかった社会からあらゆる国のスペシャリストが集まるパリに来て得られる刺激というのは本当にすごくて、日本でいる時間と同じ時間が流れてるはずなのに、得られるものがこんなにも違うのか・・と思うような経験を何度もしました。

結局『いま』どんな実力があるかどうかはあまり大きな問題ではなくて、海外でどうしても学びたいたいことがあったり、師事したい先生がいたり、確かめたいことがあったり、どんなことでもいいから誰に何を言われても折りたくない信念みたいなものがあれば、海外へ行ってみたら良いと思うんですよね。

留学したら絶対成功するわけじゃないし(もしそうならみんなどうにかして留学してる)、留学すること自体は何も保障してくれない。

でも、日本にいても未来がどうなるかなんて分からないのに、留学するという決断をする人を変に止めることもないし、留学したいと言う決断を止めなかったとしても変に責任を感じる必要ないと思う。

最後の最後は、自分以外の誰も自分の人生の責任は取れないのだから。

日本は島国だから、海外へ行くことに対するハードルが良くも悪くもとても高い。海外旅行へ行く人さえ少ないのだから、海外へ留学することはもっとハードルが高いだろう。

もしあなたがヨーロッパに住んでいて、国境を越えるということがもっと日常にあったら、留学に対する意識も違ったかもしれない。

海外留学や海外という場所は、自分が近く思えば思うほど近く、遠く思えば思うほど遠くなるのではないだろうか。

ー完全帰国まで、あと24日ー

ABOUT ME
吉田佐和子
吉田佐和子
京都府福知山市出身のクラリネット奏者。作曲家。プロデューサー。パリでの3年間の生活を終え、福知山・大阪・東京を拠点に活動中。オリジナルアルバム収録曲はiTunes・Spotify・YouTubeでお聴きいただけます。ブログではクラリネットのことや日々の様子を綴っています。
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