パリに住むようになってから暫くすると『フランス語話せるようになった?』と聞かれるようになりました。
結論から言うと、パリに住めばフランス語が話せるようになるかというと残念ながら全然そういうわけじゃないんですよね。
ずっと家に引きこもって入ればフランス語を話す機会はないし、何か物を買ったりして最低限暮らしていくだけなら最低限のフランス語ができれば良いし。
それに、パリは観光地でもあるので外国人観光客に慣れているお店の人が多く、英語でも対応してくれるお店は多いのでフランス語が出来なくてもどうにか生きていくことは出来ます。
でも『住んでるだけでは話せるようにならない』ということをすごく実感したのは、わたしがパリに住み始めて1年半ほど経ったときでした。
音楽院で、わたしはパリに住んで5年になるという子に出会いました。
多分、そのときのわたしのフランス語レベルはA2くらいだったと思うんですが、その子が分からないフランス語をわたしは聞き取ることが出来たのです。
これまではずっと英語で個人レッスンを受けてきた為にフランス語の指示を聞き取るのが難しかったようなのですが、このことはやっぱり長く住んでいたらフランス語が話せるようになるわけじゃないんだな、としみじみ感じた出来事でした。
ただ、その子のように英語が出来ている場合、フランス語の上達が早い場合が多いです。
ある程度しっかりと時間をかけて取り組まなければいけませんが、音楽留学を考えている人なら、語学力があることで切り抜けられる場面が本当にたくさんあるし、基本的には良いことしかありません。
語学学習はわたしがこの3年間の中でかなりの時間を費やしてきたものですが、語学学習を通して自分の性格や今まであまり認識してなかった感情を知ることが出来ました。
昨日は先週受験したDELFB2の試験結果がメールで届きました。
結果は残念ながら不合格だったのですが、試験が終わったあとに『どんな結果でももう一度チャレンジする。フランス語学習を続ける』と強く決めていたので、凹みはしましたが何とか気持ちを持ち直すことが出来ました。
試験はただの通過点で、学び続けるのは試験で良い点をとるためじゃない。
これはフランス語に関わることだけじゃなくて、音楽でも同じなんじゃないかなと思います。
ー完全帰国まで、あと26日ー