パリ生活最後の31日

音楽を続けるための資格が欲しかった

先週の木曜日、フランス語の試験・DELFのB2レベルにチャレンジしてきました。

DELF(デルフ)とはフランスが認定した唯一の公式フランス語資格のことで、自分のフランス語の能力や知識を証明することが出来ます。

テストでは「読む・聞く・話す・書く」の4技能の能力を問われ、レベルは下から順にA1,A2,B1,B2,C1,C2と6つに分かれています。

わたしが今回受験したB2というレベルはフランスの大半の大学や大学院に願書を出願することができます。

ちなみに、確かパリ国立高等音楽院はB1が必要だったと思うのですが、音楽院はこういうフランス語の資格がいらないところが多いです。

レッスンは英語でしてもらえたりしますが、そもそもA2かB1くらいのフランス語力がないとフランス語での授業についていくのは厳しいので、フランス留学を考えている人はフランス語も頑張りましょう。

試験は現在住んでいるパリではなく、1時間半ほど離れた場所にあるルーアンで受けました。

ルーアンに行くのは2回目だったんですが、久しぶりに訪れてとても落ち着いた雰囲気に癒されました。

そして、少し早く着く電車で向かったのでカフェに入って時間を潰していたんですが、そこで頼んだドリンクが安くてびっくり。

ルーアンに住んだらあまりお金を使わない生活が出来そう、なんて思ったくらい。

ちなみにパリは中心部と郊外でレストランやカフェの値段が違うんですが、わたしが住んでいる場所は中心部なので安いな、と感じることは全くありません。。

試験はアリアンアンスフランセーズというフランス語学校で行われたんですが、スタッフさん(先生の方々)はみなさん気さくな方ばかりで、緊張しすぎずに臨むことが出来ました。

面接で上手く話せないときもあったし、試験の中で分からない部分もたくさんあったけど、それよりもフランス語を話すこと、フランス語を通して文章を理解できることがすごく楽しくてしあわせな時間でした。

なので、試験が終わったあとはものすごく開放感があって清々しい気持ちでした。

もし試験に合格しなかったとしても、もう一度チャレンジすればいいし、フランス語の勉強を続けていけば良い。

この資格が取れなかったとしても、わたしはフランス語を学び続けたい。

だって、わたしはフランス語が好きだから。

そんな風に強く思いました。

そこでふと思ったのが、過去に音大で試験やコンクールを受けたときに思うような結果が出なかったときのことでした。

わたしは、音楽を続けていっていいのだろうか?

これまで何度そう思っただろう。

そう、わたしはどこかで『音楽を続けていくための資格』を探していたんです。

もしコンクールで1位を取れたり、誰が見ても分かるような功績を残せたら、わたしは音楽を続けていく資格があると思えるのではないか?と思っていたんです。

でも、今回フランス語の試験を通して、思うような結果が出なくても、好きでたまらないものを諦める必要はないし、結果がすぐについてこなくても諦めずにチャレンジし続けたい、と思うことができました。

だって、わたしは音楽が好きだから。

もう20年も楽器を吹いているので、音楽は自分の人生そのものであり、あまりにも近くにいる存在だからずーっと言語化できずにいたそんなモヤモヤした気持ちに気づけなかったのかもしれない。

それを教えてくれたのが、今回のDELF受験でした。

あぁ、チャレンジして良かった。

もしチャレンジしてなかったら、この気持ちには出会えなかったはずだから。

ー完全帰国まで、あと28日ー

ABOUT ME
吉田佐和子
吉田佐和子
京都府福知山市出身のクラリネット奏者。作曲家。プロデューサー。パリでの3年間の生活を終え、福知山・大阪・東京を拠点に活動中。オリジナルアルバム収録曲はiTunes・Spotify・YouTubeでお聴きいただけます。ブログではクラリネットのことや日々の様子を綴っています。
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