誰かの背中を押せるような人で在りたい

昨日はクラリネット奏者の後輩に会ってきました。

場所はわが家の近くにあるサダハルアオキ。

Sadaharu Aoki Paris Saint Dominique(7区)

パリの街で聴こえてくるフランス語や英語に苦しくなったときに、日本人のスタッフさんと日本語で会話することができるこの場所に救われたときが何度もありました。

ここではよく抹茶のケーキとカフェ アロンジェ(café allongé:日本で言うコーヒーのこと)を注文しています。

留学してる人はみんな色んな体験をしてると思うけど、彼女の留学する前からこれまでのストーリーはすごく惹きつけられるものがある。

留学することを強く望んでいても、周りの人に批判的なことを言われたり反対されることで躊躇する人も多い。

でも、彼女は意思を貫きパリに来て、様々な体験をして乗り越えながら強く生きている。

彼女が経験したことはもちろん楽しいことばかりじゃないと思うけれど、昨日は最初に会った時よりも一人の女性として成長しているのを感じた。

そんな彼女がこんな言葉をわたしに送ってくれた。

私が成長できてるのはさわこさんに出会ったからだと思います。
いつもさわこさんと直接お話したり、SNS上だったりで凄く私の励みにもなるし色々と自分を見直すきっかけになってます。
私もさわこさんみたいに誰かの糧になれる人間になれるように音楽だけじゃなくて頑張ります。

来月帰国するにあたって、わたしは最終的にどんな人間になりたいのか?ということを考えていて、そこで今思う最終目標として書いたのが『たくさんの人の背中を押せる人になる』という言葉だったから、すごくすごく嬉しかった。

これまでの人生の中で自分の意思を貫き通せなかったことってたくさんあって、でも、あのときに「少しでもわたしのこの想いに寄り添ってくれる人がいれば、背中を押してくれる人がいれば嬉しかったな」と思っていて。

過去の自分が会いたかった、誰かを応援できる人になりたいなと。

それをわたしがこれから行っていく活動で表現していきたい。

だから、彼女の言葉はすごく嬉しかった。

そんな彼女は以前わたしが初めてパリでコンサートを開催したときに来てくれた。

そのとき彼女がくれた感想にわたしは背中を押されたように感じたし、あのときのことは今もすごく記憶に残っている。

“留学することを安易に勧められない。留学は誰にでも合うわけではないから”という人がいる。

それはその通りだと思う。

そして、これはどんなことにも当てはまる。

音大に行っても仕事があるとは限らないし、プロになってお仕事をもらえるようになったとしてもそんなに稼げない可能性の方が高い。

だから、音大にいくことだって、プロを目指すことだって、安易に勧められるものではない…のかもしれない。

ただ、その現実を踏まえた上で挑戦したいと思っているのなら、思いっきり挑戦して、他の誰でもない自分自身でその世界を見てほしい。

自分の意思で自分の未来を切り開いていくことが出来れば、その力は必ずいろんな場所で活かすことが出来るはずだから。

失敗しないことが正しいのではなく、挑戦することを恐れて何も出来なくなることが一番怖いし、自分で決めた目標ではなく、他人が決めた目標や他人が良いと思う目標を目指している方がよっぽど恐ろしい。

周りの反対で留学への気持ちが揺れている人のそばに彼女のような人がいれば、きっとその思いは決意に変わるのではないか? とふと思った。

 

 

ー完全帰国まで、あと30日ー

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

目次
閉じる