2017年の4月にパリに住み始めて5ヶ月。
9月は『パリに住む色んな日本人の方とお話したいなぁ』って思ってたら、うれしいことに色んな出会いがあり、先日はアートを学ぶお姉さんのお宅にお邪魔しました。
パリに来て3年目というお姉さん。
このお姉さんが、何とも言えない心地よい空気感の持ち主で、私はとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
何より、全然知らないアートの世界を、わかりやすい言葉で教えてもらえたことが嬉しかった。
何歳になっても、何かを新しく学ぶということは本当に楽しい。
お姉さんのお部屋にお邪魔して、2時間くらい色んな話をして、近くにあるブックオフや靴屋さんに一緒に行きました。
1人で色んな場所を開拓するのも楽しいけど、既にそのまちを知っている人に教えてもらうとより楽しいですね。
店員さんとスラスラ会話をされる姿はとってもステキでした。
(わたしのフランス語頑張りたい欲がアップしたことは言うまでもない)
私がプライベートで仲良しなのは、昔から年齢問わずサバサバした子ばかり。
女子はかわいくて大好きだけど、職場の愚痴とか、誰かの悪口とか、いつも同じ会話をするような女子会は本当に苦手で。。
せっかく一緒に時間を過ごすなら、いま相手が頑張ってることとか、ワクワクしてることとか、熱くなってることを聞きたいし、わたしもそれを聞いて一緒にドキドキしたいんですよね。
このお姉さんのように、穏やかな空気感を持ちながら人をアツくしてくれる人っているんだなぁ。
こんな人と仲良くいれるのはとっても嬉しいな〜って思いながら過ごしてました。
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実は、そんなステキな彼女に『佐和子さんは、ダヴィンチに似てるね』と言われてびっくり。
ダヴィンチとは、レオナルド・ダ・ヴィンチのこと。
恥ずかしながら、私の記憶にあったのは彼の代表作である「最後の晩餐」と「モナ・リザ」という有名な絵画を描いた人物であるということくらいだったので、家に帰って色々と調べてみることにしました。
「最後の晩餐」
「モナ・リザ」
ちなみに、私の小学3年生くらいの時に男子からつけられたあだ名は『モナさん』だった。
モナさん=モナ・リザからとられたあだ名は何故ついたのか未だに謎なんですが、小学生の頃の私は、この絵の美しさや興味深い部分を全く知らなかったので、子供心にとても嫌がっていたのを覚えてます。
なんだろう、この『謎の微笑み』に通じるものがあったのかなぁ(苦笑)
調べてみると、ダ・ヴィンチはとても多才な人物でした。
絵画、彫刻、建築、音楽、科学、数学、工学、発明、解剖学、地学、地誌学、植物学など様々な分野に顕著な業績を残し、「万能人 」 などと呼ばれている。
史上最高の画家の一人とされているとともに、おそらくは人類史上もっとも多才な人物である。
ーWikipediaより
私が知っていたのは画家としての彼の一面だけでしたが、軍事能力をアピールして推薦状を作成したり、政略結婚で政治を治めていた当時、結婚式を派手にみせるための結婚式のプロデュースも行っていたそうです。
私はクラリネット奏者としてだけではなく、作曲家やコンテンツプロデューサーとしても活動してるけど、そういう色んな肩書きを持ちながらそれぞれに没頭しているところが『ダヴィンチっぽい』ってことだったのかな。
もちろん、彼が没頭し、極めた物事の数やそのクオリティーには全然及ばないわけですが…
当時、美術の世界はイタリアが一番進んでいたそうですが、晩年は人体の解剖にも興味を持ったダ・ヴィンチに対して、宗教上それを禁ずるイタリアでは厳しい扱いを受けていたそうです。
そんなときに助けてくれたのが、フランスに住む貴族のフランソワ1世。
フランソワ1世が用意してくれたフランス中部にあるアンボワーズにある館に移り住む際に「モナ・リザ」「聖アンナと聖母子」「洗礼者ヨハネ」の3枚を持って行ったことから、それらの有名な作品は、イタリアではなくフランスのルーヴル美術館にあるそうです。
「聖アンナと聖母子」
「洗礼者ヨハネ」
イタリア人からすると『あの作品はイタリアに在って欲しいと思う絵なんじゃないか』という話をお姉さんから聞いて、なるほど、ふむふむと聞き入ってしまったのでした。
こういう絵画にまつわるエピソードって、知れば知るほど面白いですね。
お姉さんにパリの美術館を案内してもらうととっても楽しいかも。
とても有意義な時間でした。