ここのところ断捨離をしまくっている私ですが、ふと昔とっておいたピアニストの長富彩さんのインタビューの切り抜きが出てきて、その言葉に色々考えさせられたのでご紹介したいと思います。
・『常に100パーセント、人生を精一杯いきている中で、絶対に外せないのがピアノです。』・自分の人生は多分普通よりも起伏が激しいと語り、『それがピアノのためなのか、ピアノをやっているからそうなってしまうのかはわからない』と笑う。
わたしは、自分の性格が起伏が激しいことにデメリットを感じていたときにこの文章に出会いました。
そこで「あ、こういう方もいるんだ」と思えてとても安心したんです。
また、『常に100パーセントで人生を精一杯生きている』という部分には凄く刺激を受けました。
あなたは今日、精一杯100パーセントで生きましたか?
・有名曲は迷いがあれば弾けないので相当こだわりがあるものだけを選びました。
逆に自分が納得できていれば批判は気になりません。
『批判』が凄く怖かった時期にこの部分があって、それで心に留まったのかな。
演奏家でクラシックを演奏し続けるのであれば、自分がこだわってとりあげていく作品をしっかりと持ち、向き合い続けるのは大事ですね。
・演奏会は毎回命がけです。
確信の上で起きた失敗なら、悔しいけれども次のステージに立とうと思える。でも準備不足で失敗したら、ステージを去るしかありません。
絶対後悔がすることがない練習を本能的にしています。
ステージに望む自分の状態ってどこでどう定義づけていくんでしょうね。
プロとしてどんな覚悟でステージにのるか?
どれだけの準備が出来るのか?
自分自身で学ぶ部分もあれば、先輩たちがステージに臨む姿勢を見て学ぶところもあるけれど、今回のインタビューのように一流の人の声を聞くことで、自分はどうだろう?
と自問自答するといいですね。
結局これってステージに上がっている時っていうよりもそれまでの過程で自分が音楽とどう向き合うか、ということなんでしょう。
音楽をやっていると、音楽を演奏するまでの過程に様々な要素が付いて回ります。
音楽そのものは美しいのに、何でこんなことに気をとられなきゃいけないんだろう。
って思うこともある。
でも、自分が目指す音楽はどこまでも貫いていけばいいし、それをきちんとお客様に届けられるようにすればいいだけ。
自分の目指す『在るべきステージ』をもう一度見つめ直そう、と感じました。
ちなみに、このインタビューはこちらのCDを紹介するためのものでした。
20世紀最大の巨匠・ホロヴィッツが愛したピアノ、NYスタインウェイ<CD75>で収録された作品だそう。
気になった方はぜひお求めくださいね。
ではまた次回ー!