伝えたいものが伝えたい人に届くよう、どこまでも丁寧に、優しく導線を創りたい

先日この本を買いました。

著者の前田さんには会ったことはなくて、ツイッターを通して知っているだけ。

たまに投稿される猫の寅ちゃんのゆるーい感じに癒され、いいねを押しています。

前田さんはもともと電通につとめておられたのですが、去年電通に勤務していた女性が過労死したニュースが広まった際に読んだこの言葉たちが、ずっと心の中にのこっていました。

「広告業界という無法地帯へ」
http://monthly-shota.hatenablog.com/entry/2016/10/20/214026

そして、発売日前日にこれを読んで、「あ、これは買わなくちゃ」と思ったんです。

小さな本屋さんと僕と電通のかかわり
http://monthly-shota.hatenablog.com/entry/2017/02/28/214108

たぶん、いきなり本に出会っていたら買わなかったと思う。

きっかけがあって、それから前田さんのツイートを読むようになり、さらに「小さな本屋さんと僕と電通のかかわり」というコラムを読んで共感するものがあったからこそ私はこの本を買ったし、何よりわたしが買うべきものだと思った。

マヤ書店で書籍を購入した様子を投稿をしたら、前田さんからリプライをいただいた。

わたしにとって、マヤ書店まで行くことは「わざわざ」だと感じることだったのか?と問われれば、もちろんNoで。

大阪の自宅からマヤ書店までは徒歩で行ける距離で、とても晴れやかな昼間にドキドキしながら、久しぶりに川辺を歩くことができたあの時間は、とても幸せでした。

好きなものに出会える前ってワクワクするし、ドキドキしますよね。

前田さんの本は、そんな素敵な時間もプレゼントしてくれた。

本も、音楽も、なんでも『買いたい!』と思うにはきっかけがあって、いまはそのきっかけの多くがウェブ上で生み出されてる。

丁寧に心を込めて生み出された言葉に、反応する人は必ずいるんです。

前田さんが紡いだ言葉はとても丁寧で優しくて嬉しいなぁと、堂島川沿いを歩きながら思った。

伝えたいものがあっても乱暴な伝え方に反応する人はどんどんいなくなる。

伝えたいものが伝えたい人に届くよう、どこまでも丁寧に、優しく導線を創りたい。

前田さんの本に出会うまでのことを振り返ってみて、あらためてそう思います。

一気に本を読みすすめたあとは、しばらく放心してしまいました。

世の中にはこんな生き方をしている人がいるのだなぁ。。

この著書は、広告業界に生きる人、広告業界を目指す人、前田さんが気になる人、企業で働く人におすすめしたい一冊です。

そして、本の末尾にあった前田さんが出会った人々の部分は、どんな人が読んでも感動するものがあるのではないかと。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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