先日この本を買いました。
著者の前田さんには会ったことはなくて、ツイッターを通して知っているだけ。
たまに投稿される猫の寅ちゃんのゆるーい感じに癒され、いいねを押しています。
久しぶりに家に帰ったら、寅ちゃんがゴロゴロいうて、許してくれへんwww pic.twitter.com/5OBPnVNlv0
— マエダショータ (@monthly_shota) 2017年2月24日
前田さんはもともと電通につとめておられたのですが、去年電通に勤務していた女性が過労死したニュースが広まった際に読んだこの言葉たちが、ずっと心の中にのこっていました。
「広告業界という無法地帯へ」
http://monthly-shota.hatenablog.com/entry/2016/10/20/214026
そして、発売日前日にこれを読んで、「あ、これは買わなくちゃ」と思ったんです。
小さな本屋さんと僕と電通のかかわり
http://monthly-shota.hatenablog.com/entry/2017/02/28/214108
たぶん、いきなり本に出会っていたら買わなかったと思う。
きっかけがあって、それから前田さんのツイートを読むようになり、さらに「小さな本屋さんと僕と電通のかかわり」というコラムを読んで共感するものがあったからこそ私はこの本を買ったし、何よりわたしが買うべきものだと思った。
本日発売の前田将多さん@monthly_shotaの著書をまや書店へ買いに行ってきました☺️🌸レジで『どこでこの本のことをお知りになりましたか?』と聞かれお店の人とお話して、ここで買って良かったと思ったし、そして栞の手触りがものすごき優しくてビックリしてる。 pic.twitter.com/XtmDjC4ole
— 吉田佐和子 (@sawaclarinet) 2017年3月2日
マヤ書店で書籍を購入した様子を投稿をしたら、前田さんからリプライをいただいた。
@sawaclarinet 佐和子さん、どうもありがとう、わざわざ…
— マエダショータ (@monthly_shota) 2017年3月2日
わたしにとって、マヤ書店まで行くことは「わざわざ」だと感じることだったのか?と問われれば、もちろんNoで。
大阪の自宅からマヤ書店までは徒歩で行ける距離で、とても晴れやかな昼間にドキドキしながら、久しぶりに川辺を歩くことができたあの時間は、とても幸せでした。
好きなものに出会える前ってワクワクするし、ドキドキしますよね。
前田さんの本は、そんな素敵な時間もプレゼントしてくれた。
本も、音楽も、なんでも『買いたい!』と思うにはきっかけがあって、いまはそのきっかけの多くがウェブ上で生み出されてる。
丁寧に心を込めて生み出された言葉に、反応する人は必ずいるんです。
前田さんが紡いだ言葉はとても丁寧で優しくて嬉しいなぁと、堂島川沿いを歩きながら思った。
伝えたいものがあっても乱暴な伝え方に反応する人はどんどんいなくなる。
『新感覚のコンサート』と言いながら何が新しいのか全く伝わってこないチラシって「新感覚のトマト!」って書いてるだけで、どんな思いで作られたのか、どんな味がするのか、食べたらどうなるのかとか全く書いてないのと一緒。
— 吉田佐和子 (@sawaclarinet) 2017年2月19日
伝えたいものが伝えたい人に届くよう、どこまでも丁寧に、優しく導線を創りたい。
お客様が音に出会うまでの導線を何処までも丁寧に、優しく創りたい。
— 吉田佐和子 (@sawaclarinet) 2016年5月30日
前田さんの本に出会うまでのことを振り返ってみて、あらためてそう思います。
一気に本を読みすすめたあとは、しばらく放心してしまいました。
世の中にはこんな生き方をしている人がいるのだなぁ。。
この著書は、広告業界に生きる人、広告業界を目指す人、前田さんが気になる人、企業で働く人におすすめしたい一冊です。
そして、本の末尾にあった前田さんが出会った人々の部分は、どんな人が読んでも感動するものがあるのではないかと。