2016年の11月に故郷である京都府福知山市の魅力発信WEBマガジン『ふくてぃーやま』を立ち上げました。
わたしは編集長をつとめています。
立ち上げて1週間でことりっぷとのメディア提携が決まり、ことりっぷのアプリにはふくてぃーやまで書いた記事を元にした投稿が並びます。
ただ、立ち上げ直前に夫がパリに転勤することになり、それに伴いわたしも2017年の4月から、パリに住み始めました。
今年が始まってすぐの頃、やはり海外に編集長がいるというのは無理があるのではないか?
福知山に住んでいる人にやってもらった方が信用性があるのではないだろうか?
そう思い、編集部会議を開いたときにそのことを相談しました。
でも、編集部メンバーのみんなは、わたしが編集長のままでいこうと言ってくれました。
日本と海外を行き来していたり、外部ライターに記事を外注しているならともかく、パリに住みながら地域メディアを運営するとどうなるかなんて分からない。
でも、とにかくやってみよう。
そう思って、パリにやってきました。
1年間海外から地域メディアを運営して
今年は編集部メンバーにも就職や出産などのライフイベントが重なったのですが、仕事が忙しすぎるときや、育児に専念したいときは記事を書かなくても良いと伝えました。
『また戻ってきたいな』と思ってもらえる場所でありたかったし、生活や環境の変化に柔軟に対応できる場で在りたいと思ったから。
福知山は、ちょっと田舎でちょっと都会。
WEBはまだまだ浸透していません。
実際、1年メディアを運営してみて、今後の方針などもかなり変わってきました。
まずは人々の生活にもう少しWEB=『ふくてぃーやま』というメディアを入り込ませる、当たり前にするという本当に基本的な部分からやっていこうと考えています。
まずは知ってもらうこと
わたしはWEBの可能性や影響力を知っているからこそ、WEBマガジンを立ち上げようと思ったけれど、福知山市がオフィシャルのFBページを作ったのは本当につい最近だし、行政にもお店にもなかなかWEBをうまく使いこなせていないのが現状です。
そして、WEBでの発信をしたことのない人、やっているけれど使い方が分からなくてどうしたらいいか分からない人もたくさんいます。
そんな中で、WEBがすごい、 WEBを通して発信するとこんな効果がある、と言ってもなかなか強く同意してくれる人が少ない状況です。
立ち上げ当初から変わらない目標は、「福知山のことなら、ふくてぃーやま見たらいいやんな」と言ってもらえる場所で在りたいということ。
「ふくてぃーやま見とるよ、かわいいサイトやね」
「うちも載せて欲しいな」
「うちの店のことなら、いつでも書いてくれていいで」
と言った皆さんの声がとても励みになっています。
WEBメディアは、一度走り出したら止まれないフルマラソンのようなもの。
もちろん止まる気なんてさらさらないけれど、少し息切れしちゃうときもある。
でも、この1年いろんな状況の中でもとにかく続けきて良かった。
今は心からそう思えます。
運営に関して使っているツールのこと
いま『ふくてぃーやま』はワードプレスというブログやHPが作成できるWEBツールを使って運営しています。
Xサーバーでサーバーを借りて、独自ドメインをとって、「ストーク」というとても使いやすいテーマを使っています。
使っているものは、誰だって出来るものを使っています。
それこそ、以前は何十万円もかけてオリジナルテーマを作ってもらったりもしたのですが、今はここに落ち着いています。
最近流行りの、話題になるようなことだけまとめるサイトを目指しているわけじゃないし、アクセスをガンガン稼いで、アドセンス広告でがっつり収益化したいとか、そういうのでもありません。
わたしは、ただただ純粋に福知山を愛しているだけです。
日本にいなくても、福知山のことが好きだから、他の人にわたしが好きって思う部分をどんどん伝えていきたいだけなんです。
『ふくてぃーやま』にあるコンテンツや、わたしの頭の中にある世界観は、誰もが真似できるものではないと自負しています。
好きなことは交わっていく
パリから日本に帰国するのは、2020年の春。
その年の夏に、福知山にフランス人の演奏家の方々を招いて、ミュージックセミナーをしたいと考えています。
そのときまでに、『ふくてぃーやま』の英語翻訳サイトも用意する予定です。(2018年より着手します)
好きなまちに、外国から人を招いたときに「福知山のおすすめ情報はこのサイトを見てください」と心から言えるといいなって。
音楽、発信、外国語、そしてふるさと福知山がすぅっと混ざっていくようでとても嬉しいです。
『ふくてぃーやま』は今月立ち上げて最高PVとなりました。
読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
書いてくれた編集部のみんなにも、心の感謝を。
2018年もどうぞ『ふくてぃーやま』をよろしくお願いします。