パリ郊外にあるいくつかの音楽院でクラリネットを学ぶ生徒たちが集まってアンサンブルを披露するコンサートがあり、そのゲストにパリ管弦楽団の首席奏者であるフィリップ・ベロー氏がゲストとして来られていました。
ちなみにチラシはこんな感じ。
午前中にフィリップ・ベロー氏のマスタークラスがあり、午後からはコンサートがありました。
マスタークラスでは7才〜24才まで6人の受講生がいましたが、一番じっくり教えておられたのはドビュッシーの第一狂詩曲。
現代曲やテクニック的に難しい曲を持っていっていた生徒もいましたが、音楽的なことよりもテンポの取り方や運指の確認がメインになってたのが残念に感じました。
やっぱりこういう時の選曲って大事ですね。わたしの習っている先生もそうですが、やっぱりクラリネットの中でも大切な作品ー特にフランスの作曲家の作品に関しては先生方が熱心に研究されていることもあり、思い入れが違うというか、丁寧にレッスンしてくださるように感じます。
マスタークラスが終わったあとは記念撮影がありました。
午後のコンサートでは、わたしはクラリネットアンサンブルのメンバーとして出演しました。
このコンサートにはわたしが音楽院で師事しているピエール・デュトリューも参加していてました。
日本ではありえないと思うんですが、控え室が特に分けられているわけではなかったため、控え室が同じだったので、演奏するまでの待ち時間にお2人が話してたことを色々聞けて楽しかったし、何より何度も日本に来ているフィリップは日本が大好きだということが分かりました。
フィリップは自身が携わっているセルマーのクラリネットに関すること、北海道に家族で旅行へ行ったときのことや、日本のクラリネット奏者たちがいかに親切にしてくれているかなど、日本に関するエピソードも沢山話してくれました。
また、彼のソロは本当に繊細でクラリネットアンサンブルの中で演奏しながら聴き惚れてしまいました。(直前に『リードがないんだ』と言っていたのが嘘のように素晴らしい音と演奏だった..)
本当に、上手い人ってどんな楽器やリードでもいい音しますよね。。
パリにいると、日本でとっても有名なクラリネット奏者に会う機会がぐんと増えます。
日本にいたらこんな2ショットも撮ってもらえる機会はなかなかないんじゃなかろうか。。。と思いながら撮っていただきました。
コンサートではいろんな音楽院がクラリネットアンサンブルを披露していましたが、フランスでは日本ほど同属楽器のアンサンブルが盛んでないらしく、最近増えてきたそうです。
いろんなことを体験でき、とても貴重な1日となりました。