高校を卒業してから音楽留学するのってどう思いますか?という質問をいただきました。
結論から言うと、ありだと思いますし、実際に高校を卒業してすぐにパリに留学している子を知っています。
彼らはなぜ高校を卒業してすぐに海外の音楽院に入学したのか?
実際に聞いた話を元に、高校卒業後に海外の音楽院に進学するメリットとデメリットをご紹介します。
高校を卒業して海外へ進学するきっかけとは?
高校在学時に夏期講習会や日本で行われている海外の先生のレッスンを通じて海外で教えている先生のレッスンを受け、その先生の元で学びたい!と思う人は日本の音大に進学せずにこちらに来るようです。
先生との出会いは偶然やタイミングもあると思いますし、高校卒業後すぐに海外へ行く場合は親御さんの理解も必要でしょう。
実際に高校を卒業してからパリに留学した人たちが留学を考えることになったきっかけは様々なようです。
- 日本で習っていた先生の後押しがあった(先生がパリに留学しておられた)
- 講習会で出会った先生がパリで学ばないか?と声をかけてくださった
- 日本の音大に進学するよりも海外で学びたいと思った
高校卒業後に海外の音楽院に進学するメリット
高校卒業後に海外の音楽院に進学するメリットは下記のとおりです。
- つきたい先生に早くから習うことで成長が早くなる可能性がある
- 早くから海外の雰囲気を知ることが出来る
海外に住むと、海外の文化や音楽について知識を深めると同時に、日本のことにも興味を持つことが出来ます。
また、さまざまな国から集まった音楽家たちとコミュニケーションすることで、さまざまな価値観がアップデートされるでしょう。
高校を卒業してパリに来ている子たちを見ていると、みんなしっかりしているので驚きます。
受験する過程で少しずつ変わっていくのかもしれないのですが、芯の通った強さを感じるんです。
彼ら、彼女たちならきっとこの場所で大きく成長するんだろうなと感じさせてくれます。
高校卒業後に海外の音楽院に進学するデメリット
高校卒業後に海外の音楽院に進学するデメリットは下記のとおりです。
- 日本人の知り合いが少ないまま海外にいくと、日本で活動したいと思ったときにコネクションがなく苦労する可能性がある
- 自分にあった先生や奏法が定まっていない場合、苦労する可能性がある
よく聞くデメリットは、留学を終えたあとの進路に関する話題のように思います。
ただ、日本で師事している先生の顔が広かったり、お仕事をくださるような先生であれば問題はないですし、留学中や留学後に国際コンクールや日本の大きなコンクールなどで賞を獲ったりすれば、周りの注目度も変わります。
また、若くして海外に来ている場合、まだ『自分の奏法』がそこまで定まっていないので、先生にアドバイスされる奏法が実は自分とあってない場合でもうまく判断出来ない可能性があります。
さいごに
高校卒業後に留学を考えている人は、まずは留学を経験した先生に相談するのが良いでしょう。
現在師事している先生が留学経験者でない場合、留学に必要な情報をあまりお持ちでない方もいらっしゃいます。
また、音楽界には少なからず生徒を囲い込む先生=自分の手元から離したくない先生もいて、『進学するなら自分のいる学校にしなさい』と言う人もおられます。
もし留学経験のない先生に反対された場合は、一度は留学経験のある先生に意見を聞いてみてくださいね。
また、パリ国立高等音楽院などは入試を受けられる年齢に制限があるので、どうしてもそこで学びたい場合はなるべく早めに対策をする必要があります。
ただ、高校卒業後すぐに海外に留学できなかったとしても、大学1年生や2年生の年から留学する人もいますし、大学を卒業してから来る人も本当に多いです。
高校卒業後に留学をするメリットとデメリットはそれぞれあると思いますが、人によってはメリットしかないと感じる人もいるでしょう。
いろんな情報を入手しながら、自分の決めた道を進んでいってくださいね。
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