30歳を超えてからのフリーランスの留学には戦略が必要

わたしは音楽留学でパリにきたわけではないけれど、30歳を超えてから『フリーランス』が留学するなら少し戦略が必要だと考えている。

なぜわたしが『フリーランス』と付けたかというと、例えばオーケストラに所属している人が1年間休団して留学しても、また戻る場所があるのに対して、フリーランスは多くの場合戻る場所がない。

留学しているあいだに自分のしていた仕事を他の人がやっているのだから、それは当たり前のこと。

それを考えると、30歳を超えてから留学する場合、少し戦略を練るべきだと思う。

もちろん20代の人も戦略を持っていて損はないかもしれないけれど、20代特有の自由があるし、わたし自身20代にいろいろ考えて生きてみたけど、いろいろ目標を立てて生きた結果、精神的に破綻してしまったのでおすすめはしない。

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もちろん留学して間もない頃は生活するだけで必死だろうし、そんなこと考える余裕なんてないと思う。

でも他者と比較したときに、実力・知識・経験・コネクションのいずれかにおいて何か秀でたものをもっていないと『留学』したことは何のアドバンテージにもならないと思っている。

例えば、現代音楽や古楽器に精通するのも良いし、何かを専門的に学ぶのも良いと思う。
音楽講習会や、人づてにレッスンを受けたりして経験を積んだり、コネクションを広げていくのもいいと思う。

パリに住んでみて、此処は『日本よりもコネ社会だな』と感じている。

それは、改めて言うまでもないというか、あまりにも当たり前のことで、それを理解して立ち回る必要があるということをみんな理解しているように感じた。

日本ではそういうのを隠したがるというか・・

『コネ』っていうとやらしく感じてしまう人もいかもしれないけれど、パリは分かりやすい学歴社会、コネ社会だし、実際に日本も結構そういう部分がある。

そんなわたしはどうしているかというと、帰国てから
『このことは吉田佐和子さんに聞いたらいいね』という風に頼ってもらえるような部分がある人になれたらいいな、と思いながら完全帰国まであと3ヶ月と少し、日々粘り続けたい所存です。

わたしは凡人だから、留学したら何か道が開けるなんて妄想はしないし、ただ実力があればやってけるというものではないと感じてる。

本当に実力を伸ばして留学してオケに合格したり、コンクールで入賞する人もいるけれど、わたしはそうじゃない。

だからこそ、戦略が必要だと思うようになった。

ちなみに、もしわたしが今からパリに留学するとしたら、リモートワーク出来る仕事を作って、その仕事を請負いながらパリで音楽を学ぶかな。

ではではまた。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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