クラリネット奏者になるとどんな仕事をするのかまとめてみた

こんにちは、吉田佐和子です。

わたしは、音大を卒業してしばらくするまで、クラリネット奏者になったらどんな仕事をするのか、全くわかりませんでした。

中学生の頃からただただ漠然と『クラリネット奏者になりたい』と思って音大に進学したわたしは、具体的なお仕事はどんなものになるのか、全く想像できてなかったんです。

でも実際に活動していると『クラリネット奏者』と一言で言っても本当にさまざまな現場があるんです。

きょうは、わたしが実際に体験したお仕事をご紹介していきます!

1.BGM演奏

ホテルのロビーにあるカフェや、パーティーの場でBGM演奏を頼まれることがあります。
クラリネット1本で吹いて!という現場もありました。

ちなみに、昔はBGM演奏のお仕事を引き受けていたのすが、BGM演奏では名前が出されないことも多いため、今は引き受けていません。

2.パーティー演奏

祝賀会や記念式典などで演奏が必要になった場合に演奏を頼まれることがあります。

時間は長くて1時間ほど。パーティーの趣旨やリクエストの内容にもよりますが、華やかな場なので、メリハリをつけた選曲と、ショーを意識した「魅せる」演奏が好まれる場合もあります。

3.学校演奏

小学校〜大学まで、学校から依頼されて演奏することがあります。

基本的にMCつきで行うことが多く、生徒たちの興味を引きつける演奏をするのは簡単ではありませんが、喜んでくれたときの笑顔は格別です。

学校公演は直接わたし個人に依頼されることもありますが、学校公演の仕事を年間で何本も受けている団体があるのが普通で、なかなか個人が入れる領域ではないかもしれません。

4.依頼演奏

施設や団体が主催となるコンサートを開く際に、声をかけていただけることがあります。演奏内容は対象者がある場合はある程度決まってきますが、すべてお任せしますと言われる場合も。

子供からお年寄りまで、対象に合った曲を知っていると、仕事が来た時にも焦りません。


5.エキストラ

吹奏楽部やオーケストラのコンサートが開催される際のみ演奏するメンバーのことを、エキストラといいます。リハーサルに数回参加し、本番で演奏するお仕事です。

実際にメンバーとして活動している人から呼ばれる形で仕事を依頼されるので、エキストラに行きたい団体があれば、そこのクラリネットの人と仲良くなっておくようにしましょう。全く面識のない知らない人をいきなりエキストラに呼ぶことはなかなかありません。

6.レコーディング

レコーディングのお仕事は、実際にその仕事をしている先輩に声をかけてもらってすることが多いです。正しい音程と、集中力=間違えないことがとっても大事。マイクに対する音の指向性も知っておいた方がグッド。

レコーディングの際の編成は本当に様々です。現場に行かないとどんな譜面を吹くかわからない場合が多いので、初見力はあった方がいいです。

7.指導

個人指導、吹奏楽部のパート指導など。これはみんな自分が受けたことがあるので、イメージしやすいですよね。吹奏楽部の指導は夏のコンクール前など特に忙しくなります。

8.芸能界関係の仕事

ドームツアーの最後にHKT48が『フライングゲット』を吹奏楽の編成で演奏するという企画横浜アリーナで演奏するというサプライズ企画があり、クラリネットパートの指導をしていました。

サプライズ企画が会場で発表される際のムービーに『泣いてる暇があるんなら、練習しよう』っていう私がちょっとスパルタ気味に言った一言が採用されていました。笑

DVDにも収録されてるかも??

まとめ

いろんなお仕事を紹介しましたが、それぞれの仕事で大事なのは、依頼してくれた人が求めていることを正確に理解し、期待されていること以上のものを生み出すことです。

また、その仕事に対する思いなどをしっかり聞き、主体的にコミュニケーションをとることが、次の仕事にもつながります。

クラリネット奏者になりたい!というあなたは、今から磨ける力を磨いてどんどん磨いてくださいねー!

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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