作曲家のサティの家があると聞いて、パリからバスに揺られていってきました。
ouiバスのサイトでparis発、honfleur着で調べるとバスが出てきます。運行は週末のみなので注意してください。
オンフルールはフランス、ノルマンディー地方にある港町。
オンフルールは観光するのにぴったりのこじんまりとした町で、歩くとノルマンディー地方独特の街並みを楽しむことができます。
町の中心部から10分ほど歩くと、サティの家の場所を示すのぼりが見えてきます。
サティの家の外観はこんな感じ。
サティの音楽といえばジムノペディを思い浮かべる人も多いと思います。
なんとなくお家は明るい雰囲気なのかな?と思ってたんですが。。
予想は大きく外れ、こんなお部屋からスタートしました。
な、なし・・・???
サティの『梨の形の3つの小品』にちなんでるんでしょうか?
冒頭からなかなかショッキングな部屋でした。
そのあと目に飛び込んできたのはサティが書いた文章のタイトル『Mémoires d’un amnésique』という言葉。
フランス語の先生によると、この『Mémoires d’un amnésique』という言葉自体が少し言葉遊びをしているそうです。
なぜなら「記憶がない人の記憶」という意味になるからです。
上記のサティが書いたテキストを元にAgathe Mélinandという人が劇場で演じる作品を作られたようです。動画を貼っておきますね。
ちなみに、まだまだ引き続きダークな雰囲気は続きます。
サティって『音楽界の異端児』や『音楽界の変わり者』と言われていたそうなんですが、この家がなんかおかしい。
オーディオガイドも借りてみたんですが、悲しいことにサティの家を訪れた当時(2017年)は全然語学学習も熱心に出来ておらず、わたしの語学力が全然追いつかず、内容は理解できませんでした(涙)
この猿は一体・・・??
次のサティの言葉もちょっとおかしいです(苦笑)
建物の奥の方にあるわたしの選んだ13の勉強机と5つのピアノを入れたい。なぜなら、2回同じパイプを使うと健康によくないと聖書に書いてあるように、同じものを2回使うことは愚かなことだからだ。
せ、聖書にそんなこと書いてないやろ〜〜って思うんですが、これもユーモアがある言葉とも言えます。
こちらの部屋にあるたくさんの机は『13の勉強机』を表しているのかもしれません。
この傾いている感じは、記憶が歪んでいる感じを表しているのでしょうか?
この部屋ではサティのサインを見ることが出来ました。
サティはパリで初めてピアノを置くことが許可されたキャバレーの「ル・シャ・ノワール」(黒い猫)の専属ピアニストで、サティだけでなくドビュッシーも演奏や作曲にその場所を使ったそう。
他にもこんな部屋がありました。
トレーニング機器?のようなものが展示してあるお部屋。
サティの譜面がたくさん展示してあるお部屋。
自動演奏ピアノもありました。
サティの家にある自動演奏ピアノ。練習してる様子を現してるのかなぁ🤔❔ pic.twitter.com/OtjAVyKd9Y
— 吉田 佐和子 Sawako Yoshida (@sawaclarinet) 2017年7月8日
小さな劇場もありました。
さいごに
音楽家はみんな変人だとは思うんですが、サティの家に行って感じたのは、彼はかなり変人だったのでは?ということでした。
今まで作曲家の暮らした家にあまり足を運んだことがないのでわからないのですが、サティの家はなかなか衝撃的な部屋が多かったです。
でもこういう感じで強烈に記憶に残ってるということは、企画としてはすごく成功してるのかもしれません。
次の動画は少し最初と最後の音声が途切れ途切れになってるんですが、サティのことをより知ることが出来るのではないでしょうか。
サティの家にもぜひ機会があれば訪ねてみてください。
名前 | 作曲家サティの家 Les Maisons Satie |
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住所 | 67 boulevard Charles V 14600 HONFLEUR |
開館 | 5~9月=10~19時、10~4月=11~18時 |
休館日 | 火曜休み、冬季12/25~2/14、5/1(祝)、7/14(祝) |
入場料 | 大人 6,1€~、未成年10~18歳 4,6€~、10歳未満 無料 |