フランス・ノルマンディ地方にあるルーアンは、セーヌ川の交易で早くから栄えた町で、ジャンヌダルクが処刑された場所でもあります。
わたしがルーアンを訪れた目的はルーアン大聖堂やジャンヌダルクに関連する場所に行くためだったんですが、ルーアン美術館がとっても楽しめたので、その様子をアップします。
ルーアン美術館の見どころはこちら。
・印象派への橋渡しをしたジャン=バティスト・カミーユ・コロー、印象派を先取りした作品を描いたジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー、ポスト印象派(後期印象派)のポール・ゴーギャンなどが描いたルーアンの景色を描いた作品→ルーアン一派とも呼ばれる
・各時代の作品をバランスよく展示している
正直、実際に行くまであんなにたくさんのコレクションがあるとは思っていなかったので、びっくりしました。
まずは宗教画。フランスだけでなく、イタリアやスペインの宗教がも展示されていました。
宗教画の展示スペースはこの美術館の中でも最も大きい面積を占めているように感じました。
それは教会に飾られるために作られたであろう、本当に大きい絵が何枚もあったから。
あれはパリの美術館でもなかなか見たことのない光景でした。
こんな面白い作品もありました。
一見何の作品か分からないんですが。。。
近づくと、キリストが描かれていることが分かります。これはすごい。
印象派の作家たちの作品コーナーでは、もっと写真を撮れば良かったなぁ、と後悔。
モネの『ジヴェルニー近郊のひなげしの野』(左)、シスレーの『サウールの水辺の小道』(右)
モネの『道、雪の効果、夕暮れ』
モネの『ヴェトゥイユのセーヌ川』
ドラクロワの大作『トラヤヌス帝の裁定』
ジャンヌダルクを題材にした作品が集められているスペース。
有名なベラスケスの『デモクリトス』という作品。この描かれている彼は哲学者だそうです。
額縁だけ展示されているスペースもありました。
ちなみに中庭はこんな感じ。彫刻が並んでいました。
最近彫刻がすごく好きなんですよね。石で出来てるのに、すごく滑らかで本物の人間みたい。
音楽家なので、やっぱり楽器があるとついつい写真を撮ってしまいますね。
ハープの装飾がすごく繊細で美しかったです。
他にも写真に残した作品たちはこちら。
ヤン・マサイスの作品。右下のガイコツは「死」や「生のはかなさ」を表しています。
この世でどんなことをしても結局は死んでしまうのだから、この世で富や名声などを求めるのではなく、信仰心をもち、来世で救われるようにしよう、というキリスト教の発想と結びついているのだそうです。
この日はガイコツが描かれた作品がすごく目に留まりました。
イタリアの画家、ラヴィニア・フォンターナの描いた『ヴィーナスと愛』
女性の裸体を描いた絵も、パリに住み始めてからすごく好きになりました。
また、写真は撮らなかったのですがかなり現代的な作品もあります。
本当に幅広いジャンルを網羅しているコレクションでした。
ルーアンに滞在したのは6時間ほどだったので足早に回ったのですが、それでも1時間半は軽くかかりました。
ゆっくり観たい人はそれなりに時間をみておいた方が良いかと思います。
ちなみにわたしがルーアンを訪れたときの記事はこちら。
ぜひ機会があれば訪れてみてくださいね。
ルーアン美術館
Espl. Marcel Duchamp, 76000 Rouen