フランスから日本に一時帰国しているあいだ『羽を伸ばせる』と思っていたわたし。
いま、帰国して6日目ですが、全然心は休まらないし、羽も何も伸ばせていません。
撃沈しています。
でも、こんな状態になっている今だからこそ、自分と向き合って、何が起きているのかをちゃんと見つめ直してみます。
情報量の多さについていけない
わたしがパリに行って、一番しんどかったのは、何よりもコミュニケーションがとれないことでした。
どう言えば、相手にわたしの想いが伝わるのか?
分からない単語を辞書で引いて、何度も心の中で繰り返して伝えたし、それでも伝わらなかったこともありました。
そんな状態からやっと解放されたはずなのに、今度は、ぜんぶぜんぶ伝わりすぎて、とても苦しくなってしまいました。
わたしは日本人だから、日本語は分かります。
日本に帰ってきたら、みんな日本語を話してる。
喜怒哀楽、すべての感情が分かる。
方言だって分かる。
わたしにどんな感情を抱いているかも手に取るように分かる。
でも、それがこんなにしんどいとは思いませんでした。
パリで人とコミュニケーションを取る時に全開にしていたアンテナを調整しなければいけなかったのに、それも上手くできなくて、気づいたら、すごくすごくしんどかったんです。
人がたくさん集まる場所は、人のオーラまで伝わってきて、そんな場所にいるのがとてもしんどかったし、そんな体験は初めてで、どうしたらいいのか全くわかりませんでした。
わたし自身が分からない現象が、たくさん起きていて、それをどう言語化していいのかも分からない。
対処法も分からない。そんな日々が続きました。
でも、いまこうしてブログを書いていることで、起こっていたことがすこし整理できたような気がします。
何かがおかしいということを認めようとしなかった
せっかく日本に滞在してるんだし、楽しんでね!とたくさんの人に言われる。
わたしも、そうしたい。
でも、コミュニケーションをとれる喜びと、あらゆる情報がすべて流れ込んでくるという状況に慣れず、思考が停止しているような日々でした。
何かがおかしい、って認めたくなかったけど、ぜんぶぜんぶ、認めてあげてよかったんじゃないかって、今なら思います。
せっかく日本に帰ってきたのに、どこかでコミュニケーションを怖がるわたし。
パリにいたときのように、たくさんの予定をこなせない情けないわたし。
そんなことを考えているうちに、胃が荒れて、口内炎だらけになっていく弱いわたし。
パリにいるときに、心細くなって泣いたことは1度や2度じゃなかったし、日本の滞在期間を心から楽しみにしていたのは、他の誰でもない、わたしだったはずなのに、ものすごい勢いでグレーな絵の具で視界が塗られていくのを見て、そんな風に感じてしまう自分をどうしたらいいのかも分かりませんでした。
核となる予定がない
パリで生活していたときは、平日は毎日9時から12時まで語学学校に通っていました。
それが1日の『核』となる部分で、それ以外の時間でその他の予定をやりくりしていたんですが、日本に帰ってくると、その『核』となる予定が一気になくなりました。
スケジュール帳に予定は書くけれど、これまで4ヶ月間送ってきた生活と全く違うリズムになるということに対して、何の構えもなかったわたしは、すごくそわそわしていました。
そのそわそわは、今までと違うことに順応できないわたしと対峙することだったし、正直、そんなわたし自身を否定していた部分もありました。
否定と混乱の先に
日本に帰国する2週間前くらいから、わたしはやることが少し多くなって、それをうまくこなせないでいました。
このとき既に、そんなわたしが嫌いでした。
わたしはわたしを否定してたし、帰国したらまた新たなリズムをつくればいいって思ってました。
でも、帰ってきてからのわたしは、さらにボロボロになりました。
何が起こってるのかな…??
わたしは其処にいるはずなのに、思考はまた別の場所にあるような、不思議な毎日が続きました。
考えているのに、考えられていない。
否定と混乱が入り混じって、ぐちゃぐちゃになっていたのに、それを認めてあげようともしなかったのです。
自分に向き合おうとせず、この状況を分析しようともせず、誰にも話せずにいたことにさえ気づいてなかったのです。
いつもしている問題解決の方法
問題を解決するにはためには、まずは現状を的確に認識することが大切ですよね。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
- 現状を把握し、問題点を明らかにし、改善するための計画を立てる
- 対処法を考え、一定期間実行する
- 実行する中で見つかった問題を列挙する
- 改善策を考える
行動することこそが、未来を変えるって信じてるから、これにそって、いまのこの残念な状況を変えていきたいです。
ちゃんと、変わりたい。
— 吉田佐和子 (@sawaclarinet) 2017年8月11日
日本にいれるのは、たった1ヶ月。
泣いても笑っても、日本にいられるのはあと3週間なので、出来るだけ笑顔の時間が増えるように、いろいろと考えてみます。
追記
このブログを書いたところ、たくさんの人からメッセージをいただきました。
ツイッターでもこんな反応があって『あ、わたしだけじゃなかったんだ』と気づくことが出来ました。
私も留学していた時に同じ気持ちを味わいました〜私はそれを脳の時差と呼んでいたのですが、同じような感じかもしれません!ゆっくり心も脳も身体も休めてくださいね☺️✨
— あやにー / Ayaka Kato (@ayanie_jp) 2017年8月11日
あ、言語化していただけた!
この日本のしんどさというのは、一時帰国時にとりわけ気づかされるものなんだけれど、日本で暮らしていたらずっとあるものです。子供の時は、しんどく感じていなさそうな人がうらやましかったです。 https://t.co/PIRDn2FdyZ— Hanf (@hanf_asa) 2017年8月11日
ブログをずーっと書いてると、『もしかしたら、こんな風に悩んでるのはわたしだけじゃないんじゃないかなぁ。そうだとしたら、わたしがいまのこの状況を記しておくことで、誰かの役に立てるんじゃないかなぁ』って思うようになるんです。
だから、今回も正直に綴ってみました。
『わたしの心のこと』になると途端に不器用になってしまう部分もあるけど、そういう弱さや脆さやバカなところも含めて、いまのわたし。
だから、言語化してすごく楽になったんです。
このブログを書くまで、心の底から帰国を喜べない自分を認めたくなくて、その感情を言語化することを避け続けていたことに気付きました。でも、言語化するって、心が浄化されるんですね。気づいたら、ボロボロ泣きながら書いてました(苦笑)
— 吉田佐和子 (@sawaclarinet) 2017年8月11日
『そんな真面目に考えんでもいいんちゃう?』とも言われたのですが、わたしは、ついこの間まで忙しさを理由にモヤモヤした思いを言語化することを片っ端から避けてきました。
そして、避け続けてきた結果、心の中にある問題にちゃんと向き合わないまま年をとってしまったと感じています。
考えた方がいいことから逃げ続けていると、いつかものすごく大きな問題になって目の前に立ちはだかるんです。
そのときに、周りの人や、自分自身をすごく傷つけてしまう。
だから、こういう風に、思いを言語化して残しておくというのは、すごく意味のあることだと思うし、今までのわたしからするとすごく大きな変化なんですよね。
わたしは言語化したことで、いま何をするべきなのか?ということが見えてきたので、元気…なんですが、みなさんには心配をかけてごめんなさい!!
試行錯誤して、行動している時間は、もしかしたら変われるのかなって思えます。
何をしたらいいか分からなくて途方にくれてるときが一番辛いし、いまはその状態から脱出したので、書いてたときよりは元気!
心配してくださったみなさん、本当にありがとうございます!!!