パリで生活する上で使っている言語は基本的にフランス語で、レッスンはもちろんオーケストラの授業などもフランス語で行われることもあり、私は英語よりもフランス語に接している時間が圧倒的に多いです。
この前もロンドンでお仕事をする前に『仕事内容に関するメールのやりとりは英語とフランス語のどちらがいいですか?』と聞かれ、「フランス語でお願いします」と答えてしまったくらい、フランス語の方が私にとって日常的に使う言語になっています。
ただ、フランス語圏でない国に行った時に必要になるのは英語。
英語はオンラインで、フランス語はオフラインとオンラインの両方で勉強を続けていますが、英語とフランス語は文法も似ているし、同時に学んでいて相互作用のある言語だと感じています。
英語で書かれた本とパンフレット
ロンドンから帰ってきて、たまたま世界で活躍する日本人ミュージシャンの英語を聞く機会があり、刺激を受けました。
それは、ピアニストの大江千里さん。
大江さんの著書『9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学』は、ニューヨークのニュースクールで47才からジャズを学ばれている様子が書かれており、留学を考えている人にオススメです。
この本の中には細かくいろんな授業の内容や千里さんの心境が書いてあるんですが、パリに来てからコンセルヴァトワールで音楽を学ぶ生活は事前に抱いていたイメージと全然違ったので、この本のクラシック版があればいいのになぁってすごく思います。
英語ができることで世界が広がる
外国語を勉強していて良かったのは、音楽家として、そして1人の人間として視野が広がったこと。
日本は島国だし、音楽業界って結構狭いので視野も狭くなりがちです。
海外に住むと自分がどれだけ小さな世界で生きてきたのか思い知らされるし、さまざまな視点があることに気がつきます。
これからの時代、ますますグローバル化が進んで行く中で、わたしは日本に完全帰国しても海外との関わりは持ち続けていたいと思っています。
もちろん、そのためには語学力が欠かせません。
日本語だけしか話せない人生よりも、日本語と英語が出来るればもっともっと世界が広がり、人生の選択肢も広がる気がしませんか?
少しでも興味がある人は、今すぐ勉強を始めてみて欲しいと思います。
最適な勉強時間とは?
毎日どれくらいの勉強時間が必要かということは人によって違うと思いますが、音楽と一緒である程度のレベルに達するまでは毎日質と量を重視してしっかりと取り組む必要があると感じています。
本番などが続き出来ないときもあるのですが、わたしは1日3時間、週21時間の語学学習を目標にしています。
勉強の様子はこちらのインスタアカウントに綴っています。
View this post on Instagram
さいごに
海外にいると、周りの空気を読むという日本人特有の特技を発揮するべきときも沢山ありますが、同時に『自分の意見をしっかり言う』必要もあると感じています。
シンプルな言葉でもいいので、意見とその意見を持った理由を言えることは、コミュニケーションをとる上でとっても大事。
言語と音楽には密接な関係があるので、フランスで音楽を本当の意味で学ぶならフランス語の理解も必須だと感じていますが、私にとっては英語もフランス語もどちらも大切な言語だということを改めて感じている日々です。