今年の夏、両親がパリにやってきました。
父は韓国に行ったりすることはあったのですが、母は新婚旅行以来・・つまり、30年ぶりに海外に来たそうです。
11日間の旅の中で起こったさまざまな経験によって、わたしに大きな気持ちの変化があったので書き記しておきたいと思います。
想像以上に年老いていた2人
日本に住んでいたころ、わたしはふるさとの京都府福知山市でも活動をしたので割と両親とは会ってはいたと思うんです。
ただ、もちろん四六時中ずっと一緒にいるわけじゃないし、そこまで2人が年老いてるとは思っていなかったんです。
でも今回旅行を一緒にしたことによって、想像以上に体力がなくなっていたり、体力がなくなったときに判断力が衰えてしまう2人を見て、想像していた以上に年老いていたことに気がつきました。
正直、すごく悲しかったし、さみしかったです。
旅行をしたことで感じた幼いときの自分と両親
両親と回った場所はパリ、アルル、ローマ、イタリアの4都市。
2人は何故かタイミングを見計らったように交互にしんどくなっていたんですが、海外で過ごすのがほぼ初めてな2人はやっぱり疲れやすいし、イタリアはとっても暑いし、そりゃそうなるんですよね。
わたしも去年イタリアに行ったときは暑すぎて死んでました。
去年そんな感じだったので、今年はちゃんと経口補水液とかスポーツようかんとか塩分補給できるラムネみたいなものとか用意してたんですが、いつも両親の体調が悪くならないように様子を見ながら過ごしていました。
いつ2人がしんどくなるのか分からないし、しんどさがMAXになる前に事前に疲れが取れるようなものを摂取してもらったり、休んでもらうわけですが、ふと『これって両親がわたしが小さい頃にやってくれてたことなんだな』と思ったんです。
思えば音楽の道に進んだこともあり、今まで好きなようにいろんなことをやってきた自覚があるんですが、これからの人生でもっと2人と会う時間や2人に使うお金を増やしたいと思ったんです。
これからのこと
人間はいつかみんな死ぬし、両親ともいつかお別れしなきゃいけない日がくるけど、その日が来るのが分かっているなら、わたしはもっとやりたいことが沢山あるということにこの旅行で気づくことができました。
どうしたらいいんだろう・・と思ってしばらく考えていたのですが、一つ答えが見つかったので、それをしっかり実行していくことにしました。
ほんとうにお別れしなきゃいけないときって、絶対に後悔すると思うんです。
でも、今でも考えられる『これをしておいてあげたら良かった』と思うことがあるなら、それを出来る自分で在りたいなと思った夏でした。