強制収容所で生きた女性が描いたカラフルな絵画と黒人人形展

フランス語の先生にオススメされた展示を見るためにla maison rougeへ初めて行ってきました。

入り口はこんな感じ。

2つの展示が行われていました。

会期が5/20までだからか、わたしが帰る頃にはこんな列が出来るほどの人気ぶり。

まず1つめの展示は、強制収容所を転々としながら生きたなかで感じたことを描いたCeija Stojkaの作品展。

Ceija Stojkaは1933年にオーストリアで生まれ、10歳のときに母親や他の家族と共に強制収容所に入れられました。

彼女は女性ばかりを収容する場所だったアウシュヴィッツ=ビルケナウラーフェンスブリュック、そしてアンネ・フランクが命を落とした場所でもあるベルゲンの強制収容所を転々としながら、生き延びました。

1988年、55歳になった彼女は、自らの経験について話す必要性を感じ、強制収容所での体験を作品にして描きはじめます。

その強烈な経験を描かれたものもありますが、日々のちょっとしたことに希望を見出したような作品もあります。

色使いがカラフルなのは彼女の作風だと思うのですが、最後の方に展示してあったこの作品の筆使いがすごく心にのこりました。

タイトルがついていないものも多々ありましたが、書かれた年と世界大戦の進行を照らし合わせながら見るといいのかなと思いながら見てました。

パリに来てさまざまな芸術に簡単に触れられるようになったからか、美術に触れる上で世界の歴史の流れを知っておいた方がより楽しめるのだなぁと改めて実感しています。

日本にいるとき、特に中学高校時代に歴史を勉強しているときはこんな風に思うときがくるなんて思わなかったなぁ。

2つめの展示「ブラック・ドールズ」では、1850-1940年にアフリカ系アメリカ人がつくった150体もの黒人人形のコレクション“Deborah Neff”が展示されていました。

Deborah Neff collectionを米国外で展示するのは初めてのことだそう。

人形の展示って記憶にある中ではぜんぜん出掛けたことがないはず。なんだかとても新鮮でした。

広い空間を活かした美しい展示にも魅了されました。

こういうときにビビッと刺激を受けたことは、またわたしの活動でなにかのアイデアとなる気がする。

展示する方法やレイアウトを決めたあとも、ライティングという最後の味付けがあるわけで。

それもまたすごく興味深い。

このコレクションの美しさと豊富な種類にはもちろん惹きつけられるのですが、黒人アメリカ人が歩んだ歴史もそこに込められていた気がしました。

先月チェコのテレジーンにあるユダヤ人強制収容所施設に行ったこともあり、最近ユダヤ教やユダヤ人の歴史に興味を持っています。

また機会を見つけていろんな場所を訪ねてみようと思います。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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