チョン・ミョンフン指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(以下ロイヤルコンセルトヘボウ)のコンサートへ行ってきました。
プログラムは、マーラーの交響曲9番。
4楽章構成の交響曲なんですが、演奏時間は1時間30分くらいあるのでプログラムはこの1曲だけです。
マーラーが亡くなる3年前である1909年の夏から1910年の春にかけて作曲され、彼の最高傑作ともいわれています。
10番目に書いた交響曲なのに『交響曲第9番』というのにはワケがあって、9番目に書いた交響曲には『大地の歌』と命名してるからなんですよね。
『大地の歌』は2人の声楽を伴う交響曲となっています。
ちなみに、ロイヤルコンセルトヘボウの演奏を聴くのはこれが2回目。前回は本拠地でバロック音楽のコンサートを聴くことが出来ました。
ロイヤルコンセルトヘボウのコンサートを聴きに来ています。ヘンデル、ハイドン、パーセルというバロック音楽に浸るプログラム☺️パンフレットは2.5€でした👀✨ pic.twitter.com/haM5fmq1QY
— 吉田 佐和子 Sawako Yoshida (@sawaclarinet) October 20, 2019
このコンサートは本当に今も心に残っている演奏で、生きてきた中で一番バロック音楽を楽しく感じられたひとときでした。
ヨーロッパの様々なオケのサウンドを聴いて
パリに住んで、パリに本拠地を置くオーケストラのコンサートにもたくさん足を運びましたし、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(以下ウィーンフィル)やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(以下ベルリンフィル)、ロンドン交響楽団など、本当にさまざまなオーケストラのサウンドを聴く機会がありました。
フランスの作曲家の作品をするときのフランスのオケのサウンドは、やっぱりフランス人としてのプライドも感じるしすごく好きなんですが..
サウンド全体で言うとウィーンフィルとロイヤルコンセルトヘボウの演奏がすごく好きなんだなと改めて感じました😅
特に、ロイヤルコンセルトヘボウの純粋な音づくりは何とも胸を打つものがあって、それはオランダという国の国柄でもあるのかなと感じます。
指揮のチョン・ミョンフン氏との信頼関係も強かったんだと思いますが、彼の性格とオーケストラのサウンドが見事にマッチした素晴らしい演奏でした。
チョン・ミョンフン氏は日本でも指揮をされているので、完全帰国したら彼の指揮するコンサートに行くのが楽しみです。
ちなみに、この美しいマーラーの4楽章で、なんとスマホが2回も鳴ってしまったのは本当に残念でした。
日本で行われるコンサートでもスマホのことが問題になることがありますが、音楽の本場と言われるヨーロッパでもマナーの悪い人は悪いです。
きっと電源を切り忘れたり、マナーモードにし忘れたり、ほんの少しの不注意だと思うんですが、わたしはスマホ=音の鳴る物を持っているという点では演奏者と同じだと思うんです。
だからこそ開演前にしっかりとスマホをオフにしたか確認します。
今回足を運んだフィルハーモニー・ド・パリは毎回スマホが鳴っていて、正直行く度に嫌な気持ちになってしまいます。
ホールにいる自覚がない人のせいで、その場にいる何百人の感動が奪われるのは悲しいことですね。