音楽留学をするときに習いたい先生を見つける4つの方法

留学をしたいけど、どの先生に師事すればいいか分からない..

そんな風に悩んでいる人もいると思います。

実際わたしもいろんな留学希望者の方からいま師事している先生と出会ったきっかけを聞かれたことがあるんですが、本当にきっかけは人それぞれ。

今回は留学した際に師事する先生をどうやって見つけたらいいのか?

4つの方法をご紹介します。

1.海外で教えておられる先生が日本に来られたときにレッスンを受ける

日本には毎年たくさんの音楽家の方が来られていて、その際にプライベートレッスンや公開マスタークラスなどをされることがあります。

楽器店や楽器メーカーが主催しておられることが多いと思うので『海外に留学を考えているので、もしフランス(もしくは留学を希望する国)の演奏者の方がレッスンをされる場合はぜひ教えてください』とお願いしておくといいでしょう。

また、日本で開催されるアカデミーなどに参加するのも良いと思います。

実際にレッスンを受けてみて良い感じなら、留学したいことと希望する先生の教えておられる音楽院で学びたいことを伝えてみましょう。

2.海外の講習会に参加する

海外では夏期や春期のまとまった休みを利用して講習会が開かれています。

わたしも去年はフランスのニースで開催された講習会に参加しましたが、そこで『わたしは先生の教えておられる音楽院で学ぶことは出来ますか?』と聞いている生徒もいました。

吉田佐和子オフィシャルサイト
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講習会を受けて希望の先生のレッスンを受けてきちんと関係性をつくった上でお願いするというのは大事ですね。

やっぱり面識のない生徒から『先生が教えておられる音楽院に入りたいです』と言われるよりも、実際に海外に来るほどの熱意を持って実際にレッスンを受けた上で言った方が全然伝わる度合いは違うと思います。

また、そこでもし断られたとしても『プライベートレッスンを受けることはできますか?』と聞いてみたり、『わたしはどうしてもパリで音楽を学びたいので、もし可能であればどなたか先生を紹介していただけませんか?』と聞いたりして簡単に引き下がらないのも大事です。

海外の講習会に参加する金銭的な余裕がある場合、海外の様子も分かりますし、学べることがたくさんあるので、ぜひ一度参加してみられることをおすすめします。

ちなみに今年の夏はティーニュの講習会(第1期)に参加します。

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3.希望の先生に既に師事している人にコンタクトをとってみる

もし希望する先生に既に師事している日本人の方を知っている場合、その人に連絡をして希望する先生のレッスンを受けることが可能か聞いてみるのもいいでしょう。

その際はきちんと下記のことを丁寧に伝えるように心がけましょう。

1.挨拶(現地時間に合わせる)、所属(大学名など)、名前
2.どうして連絡しようと思ったのか(留学を考えていること/自分で色々探しているけれどうまく見つけられない/SNSでの投稿を拝見してなど)
3.一度レッスンを受けたいと思っていること
4.お忙しいところ恐れ入りますが、お手すきの際にお返事いただけたら幸いですなどの結びの言葉

留学する際はいろんな方にお世話になるのが普通ですし、分からないことも多いと思うので変に一人で抱え込んでやろうとしないでいいと思います。

わたしも音楽院を受験する際は分からないことがたくさんあって、本当にいろんな人に助けてもらいました。

ただ、この方法は相手の時間を頂戴することでもあるので、面識がある・ないに関わらず、いつでも丁寧な文章で伝えることを心がけましょう。

4.希望する先生に直接お願いする

わたしはパトリック・メッシーナ氏のレッスンを受ける前にパリで行われたコンサートを聴きに行き、終演後に直接お願いしました。

パトリックのレッスンを受けることになったきっかけはこちらに書いています。

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日本にいるとなかなか直接お願いする機会はないかもしれませんが、もしチャンスがあれば直接お願いしてみましょう。

日本で海外の先生のレッスンを受けて合わなかったけど、留学はやめた方がいい?

日本で行われた講習会に参加して憧れの先生のレッスンを受けてみたら、ちょっと相性がよくなかった・・ということもあると思います。

でも、たまたまその先生と相性が悪かっただけなので、それで留学を諦める必要は全くありません。

CDやYouTubeで演奏を聴いたりして希望の先生を探すのも良いと思うのですが、演奏が気に入った先生にレッスンを受けてみたら、相性が合わなかったということは全然ありえます。

日本ではそこまで有名ではないけれど、現地で有名な演奏者の方って本当にたくさんいるので、焦らずに自分に合う先生を探しましょう。

先生を決めないで留学するのもあり?

日本人は真面目なので留学する前に先生は絶対決めていないといけない!と思っている人もいるかもしれませんが、わたしは別に決めていなくてもいいのでは?と思います。

日本にいるのと現地にいるのとでは情報量が全く違うので、2年くらい留学出来そうなら、まずは現地に住んでから探すのもいいんじゃないかなと。

それに、どちらが『正解』とかはありません。

実際に、最初は語学学校に入る形で学生ビザを習得し、現地で先生を探し音楽院に入ることになった人もいますし、ずっと思っていた『留学をしたい』という夢を叶えるためにパリに来て、ひとまず音楽院に籍を置きながら、いろんな先生のレッスンを受けている人もいます。

なので、もしここまで読んでも具体的に次に打つ手が思い浮かばない..という人も諦めないでくださいね。

まとめ

師事する先生と出会う方法は人それぞれ違うし、先生のクラスの空き状況などのタイミングもあったりして、希望する先生に学校で師事することは難しい場合もあるかもしれません。

ただ、希望の先生のいる音楽院で学べなかったとしてもプライベートレッスンで習うだけでも全然違いますし、クラシック音楽の本場で学ぶという経験は今後の長い音楽人生においてとても大きな影響をもたらしてくれるあるはずです。

留学を考えている人は、いま出来ることからやりはじめてくださいね。

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この記事を書いた人

株式会社Locatell代表取締役社長 / 一般社団法人福知山芸術文化振興会 代表理事 / プロのクラリネット奏者としての活動を2023年9月で休止し、起業家として芸術文化・まちづくり・海外を軸に複数の事業を展開中

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