この記事ではDELFB1文書作成 Production écriteの対策についてご紹介します。
わたしはこちらのテキストをDELFB1受験対策用に利用していました。
まず、文書作成をするにあたり、大切になるのは次の3つです。
- 設問を理解する力
- 自分の意見を論理的に展開する力
- 規定の文字数で書き上げること
順番に説明していきますね。
1.設問を理解する力を身につける
文章を書くとなったときに、まずは設問をしっかり理解出来ていないといけません。
そのためにはなるべく多くの例題を解き問題に慣れること、またボキャブラリーを増やし分かる単語を増やすように意識しましょう。
2.テーマに合わせて自分の意見を構成する力をつける
文書作成のテーマは様々です。
どんなテーマであっても自分の意見を持ち、論理的に展開出来る力が必要になります。
例えば、こんなテーマで問題が出題されていました。
- もし日本でシエスタを導入する場合、どのようなことに考慮する必要があるか?また書かれている内容に対して自分の意見を述べる問題
- 子供達のレベルに合わせてクラス分けをすることに対して疑問をもった2児のお母さんの投稿に対して返事を書く問題
- 日本の障害者の状況について述べる団体の広報誌に載せるための記事を作成する問題。会社がより多くの障害者の人々を雇わなければいけない理由を書かなければいけません
最後の例題は、日本における障害者の置かれた状況を知っていないと書けない問題になっています。
わたしは、DELF受験を通して改めて日本の社会状況について知ることが出来たと感じています。
日本にいたときには全然話さなかったことや、自ら調べることのなかった問題をたくさん調べる機械にもなりました。
3.必要な文字数を書く習慣をつける
DELFB1の文書作成で必要な文字数はだいたい160字〜180字です。
わたしは毎日フランス語で日記を書くようにしているのですが、160字ってかなり書かないと到達しない文字数です。
また、2.3語で構成されている言葉は1文字のカウントになります。
【例】en plus(1文字)、tout à coup(1文字)
悲しい・・・
わたしは長めの文章を書くことを習慣づけるために、日頃から日記も長めに書くように心がけました。
また、自分の意見とその理由をしっかり説明して書くようにしていました。
フランス人って、普通に会話をしていてもまず『結論』を言って、そのあとに『理由』をいくつか述べて、もう一度『結論』を言うのですが、これって普段の会話でもDELFの文書作成で求められてる内容でも一緒なんですよね。
長文の文章を書く習慣がない人は、まず下記の構成を意識して文章を書いていきましょう。
- 結論を書く
- 結論を導いた理由を書く(2.3個の例を出す)
- 最後にもう一度改めて結論を書く
わたしが実際に作った文章例
文章作成は最初こそすごくしんどかったのですが、苦手意識があったからこそしっかりじゅんびしたこともあり、良い点数をとることが出来ました。
下記の問題に対して、わたしが作った文章をご紹介します。
- わたしは今月『Premieurs pas dans la vie active』の記事を読みました。
- シルヴァンの意見にとても心を打たれました。長い間勉強したのに、若い人が仕事を見つけるのが難しいのはとても悲しいことです。
- わたしも音楽家としての仕事を見つけるのは難しいです(以下自分が仕事を見つけるときの経験を述べる)→自分のことなので書きやすく、文字数が稼ぎやすいです
- シルヴァンに対するアドバイス
青枠で囲った部分は定型文のようなものなので、覚えてしまえばOKです。
さいごに
文章作成の最大のポイントは自分の意見を論理的に展開することです。
日本だと理由をいくつか述べたあとに結論を言う人が多いのですが、フランス人は基本的に逆です。
日本語を使っているときも、まず結論から言うように心がけたり、論理的に話す習慣をつけるとDELFにも生きてくるはずです。
そのほかの試験に対して取り組んだ内容は以下の記事をご覧ください。
DELFB1合格のために取り組んだことはこちらにまとめています。